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鬼畜と心配性とサポート役 第1章 7話

「はい、伊家君。」
 伊家と呼ばれた彼はがたがたといすを鳴らして立ち上がる。


「は?い、俺この鋼君がいいと思いまぁす。」
 いきなり名前を出せれた帝の顔が引きつった。
 なぜ俺なんだ!!、と顔に書いてある。


「礼儀正しいし、賢いし、おまけにパソコンだって特注品で、特別扱いだし。もう鋼君で決まりっしょ!」
 そんな伊家の言葉に、生徒たちから歓声が上がり、それがいいだの、決定!だのと声が上がり始めた。


「静かに!」
 再び場を静めた後凍静は帝に聞いた。


「鋼君はどう思うの?会長に立候補してもらってもいいかしら?」
 当の帝はというと表向きは大変穏やかだったが、内心はキレかけだった。
 先ほど一瞬家をすごい目でにらみつけていたのだから、間違いないだろう。


「鋼君?」
 返事を返さない帝に凍静はもう一度呼びかけた。
 そこで帝はようやく我に帰る。


「あ、はい、そうですね・・・。僕には会長は向いていないと思います。」
「そうかしら?あなたはどうやら中学で成績トップだったらしいし、ここ最近の授業態度もよく、このクラスで一番まじめで賢い子だと思うけど?」


「え?いや、どうせなら僕は副会長のほうがいい・・・というか、会長は有栖君がいいと思います。」
 帝はにこやかに前のほうの席に座る有栖を見た。
「ハァ?!」
 先ほどの帝よろしく急に話を振られ、怒りと驚きが入り混じる顔をする有栖。


「それじゃぁ、有栖君。あなたに会長お願いしてもいいかしら?」 
「えぇ?いや、俺は・・・」
 あわてて首を振ろうとする有栖だが、後ろにいる帝に注意が及んでいなかった。


「うぉっ?!」
 次の瞬間断ろうとしている有栖の考えとは裏腹に彼の頭はこくんとうなずく。
 当然ほかの生徒たちは有栖が会長立候補を承認したと認識した。
 むろん凍静もだ。


「それでは会長は有栖君に決定・・・と。」
 凍静は黒板の会長という文字の横に有栖の名を書き込む。


 もう断れないと悟った有栖は諸悪の根源帝をにらんだ。
 帝は有栖から目線を逸らしそ知らぬ顔をしているが、ほぼ100%やつが能力を使って有栖を操ったに違いない。


「それで副会長に立候補する人は・・・」
 凍静はそこで間を空けたが、相変わらず全員目線を逸らしている。
「いないようね。」
 凍静は少し息をついた。


「では帝君。」
「はい?」
 ギクッと身をすくめる帝。


「あなたさっきどっちかというと副会長のほうがいい、そう言ったわね。」
「いや、会長よりは副会長がいいと言っただけで、別にやりたいというわけでは・・・」
「決定?!!」
 帝の反論は伊家の声でさえぎられる。


 凍静さえも返事を聞かないまま黒板に帝の名前を書いていた。
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