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鬼畜と心配性とサポート役 第2章 4話

「・・・・・・・・・・ハァ。」
「・・・・・・・・・・・・・ハァ?・・・。」
 本日何度目かわからないため息は、有栖と黒のものだ。


 なぜかというと先ほどから帝の機嫌が急転直下の勢いで降下し、帝の周囲に?180℃近い冷気が渦巻いているからだ。
 なぜ帝の機嫌が悪いかというと、それはあの赤眼の男の情報が得られなかったからだ。


『氏名:紅謳 羅威(クオウ ライ)
性別:男
国籍:不明
年齢:不明
性格:不明
能力:不明
家族構成:不明 』


「名前と性別以外は不明、か。」
 有栖がつぶやくと帝の周囲の気温がさらに?20℃下がった。
「っざけやがって・・・」
 帝の声にドス黒いものが混ざっている。


「・・・お?い、帝ぉ?。そろそろ機嫌直せ?。ってか直ってくれ?。頼む?。雰囲気に耐えられね?・・・」
 有栖が情けない声を出して言う。
 そんな有栖と帝に黒が声をかける。


「まぁまぁ、帝、零斗。元気出して。そろそろストレス発散できると思うから。」
「あ??なんでだよ?。」
 まだ情けない声を出しながら、有栖が聞き返す。
 帝はとてつもなく冷たく、妙にギラついた目で黒を凝視する。
 早く言え、さっさと言え、とっとと吐け、と目だけで訴えている。


 黒は少し呆れたように二人を見た。
「あなたたち、本っ当に忘れたの?」
「だから、何を?」
 黒の問いに有栖は真顔で聞き返す。


「・・・もういいわ。それじゃ逆に聞くけど、今日の本当の目的は?」
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
 数瞬の沈黙。
 そして・・・
「・・・・・・・・・・?」
「・・・・・・・・・・?」
 二人の頭の上に?マークが飛び交った。


 黒は頭を押さえながら呻いた。
「・・・・生徒会長と副会長が“これ”だなんて・・・。」
 嘆く黒に二人は教えろとせっつく。
 無邪気な子供のように。
「なんだよ、紫園。早く言えよ。」
「焦らしてんじゃねーよ。」


「・・・・・・・・・自然大好き公園。」
 疲れたように黒が言うと、二人はまた沈黙した。
「・・・・・・・・・・・・・」
「・・・・・・・・・・・・・」
 眉根を寄せて考え込む二人だったが、突然
「あ。」
「あ。」
 と小さく声を上げた。


「思い出した?」
 黒が聞くと二人はゆっくりうなずいた。
「・・・・そういやぁ・・・・。」
「いたな。自然大好き公園に不良どもが。」
 どうでもいいことのように軽い声で言う二人に黒はため息をつく。
「ハァ・・・。もう、さっさと行きましょう。」
 二人を促す黒に有栖が聞く。


「・・・本当にうさ晴らしになるのか?」
「さぁ、どうかしら?私は不良じゃないからわからないわ。」
 投げやりに答える黒に帝は不適としか言いようのない笑みを向けて
「へぇ?・・・。そりゃ楽しみだなぁ?」
 と低く言う。
 ほかの人ならともかく、帝が言うととても物騒な言葉に聞こえる。


 がんばれ、不良!と心の中で手を合わせる有栖と黒だった。
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