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鬼畜と心配性とサポート役 第2章 最終話

 数分後。
 帝の周りには屍と化した不良・・・ではなく、気絶した不良共が転がっていた。
 白と帝、有栖、黒以外は誰も立っていない。


「フン、なんだ、この程度か。力を使うまでもなかったぜ。」
 と吐き捨てた帝は、実際ほとんど力を使っていない。
 最初の一撃で不良どもをほとんどなぎ払ったくらいだ。


「つまんねーなぁ。」
 と言い、帝は白に背を向ける。


「どうしたんだ帝?まだ一人残ってるぞ!」
 有栖は声をかけると、帝は振り向きもせず言い放った。
「ザコに興味はねぇよ。」


「なっ?!」
 ザコと呼ばれた白が絶句した。
 その間に帝はさっさと公園を出て行く。


「おいっ、帝!待てよ!!」
 有栖も帝を追って公園を出る。
 その場で解散状態の中、残された黒が困惑気味に立っていた。


 その黒に白が
「・・・おい、お前ら一体何者なんだ?!」
 と聞いてきた。


 黒は律儀に答える。
「最初に言ったように、私達はヴィルトゥース学園の生徒会長と、副会長と、書記よ。・・・そういえば私の自己紹介がまだだったわね。私は書記の黒 紫園。」


「ハク?」
「黒と書いてハクと読むのだけど・・・。」
「黒ぉ??何でだよ、おかしいだろーが!」
 その言葉に少しムッとしたのか、答える黒の声に棘が混じる。


「私はハーフなの。私の国ではハクと読むのよ。」
 今度は白が黒の口調にムカついたのか、
「・・・なんだよ、その言い方は。」
「別に?普通の言い方だけど?」


「・・・オメームカつく女だな。名前も俺とかぶってるし。」
「何言ってるの?あなたなんかとかぶってないわよ!」
「なんかとは何だ!なんかとは!!」
 そこで会話をやめて睨み合う二人。


 やがて白の方が
「さっきの二人は無理だけど、テメーなら俺でもやれそうだぜ!」
 と挑発してきた。


 しかし黒は冷静に対応する。
「あなたのチームは壊滅したわ。それはただの負け犬の遠吠えに聞こえるし、見苦しいからやめたほうがいいわよ?」
 と言い、黒も公園を出ようとした。


 しかし、白が
「なんだ、逃げんのかよ?!」
 と叫ぶと、ピタリと立ち止まった。


「・・・・誰が逃げる、ですって?」
 ゆっくり振り返りながら、怒気を込めた声で黒が呟く。
「あなたごとき、逃げる価値なんてないわ!」
 黒が言い放つと、白も言い返す。
「ハッ!さっきから口だけじゃねーか!そーまで言うならテメーの力見せてみやがれ!!」
 言いながら白が力を発動させる。


 白の能力は自らの腕や体の一部を骨をデフォルメしたようなもに変化させ、敵を攻撃するという、一風変わったものだ。


「上等よ!」
 言い返す黒も髪をざわざわとざわめかせる。


 二人が同時に飛び出そうとした。


 その時!


「お?い、紫園?。早く来?い!」
 有栖の声が遠くから聞こえてきた。


「・・・チッ。」
 黒は小さく舌打ちをし、力を消す。
 バサリ、と長い紫髪が背中に流れ落ちる。


「・・・命拾いしたな。」
 そう吐き捨て、黒は白に背を向けた。


「おい待て!やっぱ逃げてんじゃねーか!!」
 白が挑発しても、もう黒は振り返らない。
 それどころか
「あなた、もう少し言葉を覚えたほうがいいわよ?バカの一つ覚えみたいに同じことばかり繰り返してないで。」
 と笑い混じりの声で指摘した。


「ぐぅっ・・・!」
 言葉に詰まる白を少しだけ振り返り、フッと鼻で笑うと、黒は有栖達の法へ歩いていった。


 何はともあれ、これで新生徒会の初任務は成功したのだった。
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