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鬼畜と心配性とサポート役 第3章 2話

「たりぃ。」
 帝は先ほどよりずっと不機嫌そうな顔をしてそう呟いた。
 

 あの後話し合いの結果、それぞれが一人ずつ担当することとなった。
 担当するのは自分が怪しいと思う相手。
 帝が担当するのは白だ。
 

 本当は伊家が一番怪しいと思ったのだが、二人に止められ仕方なく帝は白の調査をすることとなった。
「あいつを完膚なきまで叩き潰すチャンスだったっつのに。」
 帝はそう恐ろしいことを呟く。
 

 有栖たち二人は帝を伊家の元にやれば真相を聞く前に池が帰らぬ人になってしまう、そう判断したのだ。
 なので伊家の担当は有栖となった。
 

 残る気弱そうな少年は黒が担当だ。
 黒は最初からその少年が怪しいと踏んでいた。
 

 帝と有栖が理由を聞くと「白とか伊家みたいな馬鹿が密売人なんてできるわけがないでしょう?」という冷たい返事が返ってきた。
 それに、人は見た目によらないし、とも言っていた。
 

 有栖と帝は確かにそういう考えもある、とは思ったがそれ以前に白と伊家の悪者顔がいかにもやってますよ?と言っている様に見えて仕方がない。
  そういうわけで意見が見事に割れてしまったため全員分かれて調査することになったわけである。
 

 そして担当を決めた3人は早速調査を開始したのだが、帝にやる気は欠片もなかった。
 二人が調べたうちの怪しいヤツが犯人だろうし、どちらも調べて怪しいところがなければ、白が犯人だ。
 別に自分がわざわざ調べることもない。
 帝は勝手にそう考え、白がいそうな場所、自然大好き公園とは正反対の方向の商店街を歩いていた。


 横にはさまざまな店が並んでいるが閉じている店舗が多く賑わいはあまりない。
 今歩いているあたりはまだやっている店が少ないのだろう。
 確か肉屋、魚屋、八百屋なんかがある人が集まりそうなところはもう少し先だ。


 横に並んでいる建物を眺めながら歩いていた帝がふと前を見ると、人影が近づいてくるのが見えた。
 男のようだ。
 どこかで見た顔だ・・・、そう思って帝はしげしげとその男の顔を眺めた。


「ああぁあぁあ!!」
 すると突然男が大声を出し走りよってきた。


「あー・・・。」
 帝は思い出した。
 男、そいつは紛れもなく自分が調査しなければならない人物、白だった。


「探す気はなかったっつのに、向こうから来てくれるたぁ・・・。」
 帝は恐ろしい笑みを浮かべ、ぱきぱきと手を鳴らした。


「・・・!」
 白は走って来たところに急ブレーキをかける。
 なんかヤベッというのを察したらしい。


 3メートルほど距離を開けて白が近所迷惑も甚だしい声で怒鳴った。
「てめっ!こないだはよくもやってくれたな!!ブッ倒してやる!!」
 白は威勢のいい声を上げ、能力を発動させた。
 白の手が大きな骨のような形に変わる。


「そっか?。お前は俺の本性見せてたよなぁ・・・?今日はうるさい二人がいねーからやっちまっ・・・」
「くぉらぁぁぁぁぁ!!!」
 帝が笑いながら手を突き出した瞬間、横の店の中からサングラスをかけ、よれっとしたおっさんが現れた。


「ん?」
 何だ?と白と帝はおっさんの方を向き二人に隙ができる。


 そして次の瞬間二人の目の前は真っ白になっていた・・・。
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