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鬼畜と心配性とサポート役 第3章 8話

「で、おっさんは一体何者なんだ?学校関係者か?」
 帝は優等生ぶるのはここではやめ、素で聞いた。
「あ?、俺かぁ。いやまぁ、関係者って言やぁそうだな

。」



「というと?」
 はっきりしないおっさんの言葉に少しイラつきながらも帝は静かに聞いた。


「あ?っとな。俺は校長と仲いいから、いろいろ学園の仕事の手伝いとかしてんだよ。」
「え?校長に会ったことあるのか?」
「仲いいって言ってんだから会ったことあるに決まってんだろ。顔も見たことないやつとなんか俺ぁ仲良くできねーよ。」
 帝はおっさんの言うことに驚きを隠せなかった。


 入学式でさえ姿を見せない校長(もちろんほかの式典でも)。
 それがこんなよれよれのおっさんと仲がいいとは。
 しかも仕事を頼んだりもしている・・・と。


「オイオイ、なんだ?その顔は。俺ぁこう見えても結構この島でも偉い人なんだぞ?なんせこの島に町ができた当時、いや、町を造る調査の段階で俺はここにいたからな!ほら、あの「自然大好き公園」ってのがあるだろ!あれは俺のネーミングだぞ?すごいだろ!」
 おっさんはとても自慢げだ。


 帝はあの公園の名前をつけたやつは一体どんなお利口さんかと思っていたがまさかこんな形で会うことにあるとは思っても見なかった。

「へぇ?、あぁ、そうだ。それで仕事の手伝いって、どんなことを手伝ってるんだ?」
 おっさんの自慢話は軽く流し、帝はそう聞いた。


「あぁ、それはな、お前ら生徒会の仕事の手伝いだよ。」
「え?」
 予想外の言葉に帝は再び驚いた。
 


 そんな話は聞いたことがない。
 今までの生徒会の仕事や、それに関わった人物については、ほとんど調査済みだったというのに。


「お、その顔は「こんなおっさん知らねーよ。」っつー顔だな。」
 おっさんはニヤニヤ顔でそう言った。
 ずばり帝の心中はそのとおり。
 帝は少しムスッとした表情を浮かべた。


「どーやら図星みたいだな。ま、そりゃ、そーだわな。俺は影から見守っていたようなもんだから。」
「つまり?」


「あ?、ちょっと長くなるが・・・ま、聞いてくれや。
お前らはそうじゃないんだろうが、これまでの生徒会のメンバーってのはそれはそれは弱っちかったんだ。
 きっと強いやつらに面倒だから押し付けられたんだろうなぁ。
 まぁ、それで何をするにも一苦労だ。
 たとえばアンケート。
 クラス不良共は生徒会をナメきっちまって話に耳もかさねぇ。
 仕方ない、先生に頼もう、そうなる。
 そして行事のときもだ。
 まともな意見なんざ出してくれるはずもなく、メンバーだけで取り決めた。
 そして先日お前らが解決した不良問題。
 前メンバーにも同じように依頼が来たんだ。
 不良共を懲らしめろってな。
 だが生徒会にそんな力はなく、結局は俺に仕事としてまわってきた。
 そーいうわけだ。
 ま、俺も結構仕事は好きだから、頼み事されるのもいやじゃないんだけどよ、この店も結構暇だしな。
 それでも去年は本当に忙しかった。
 それで今年もそんな感じだろうと思って先に予定空けて待ってたんだ。
 ところが今年はこれっぱかしも仕事がこねぇ。
 予定開けた分暇になっちまってな。
 な、頼むから、おじさんに仕事をくれ。」


 おっさんはそこで話を切り、手を合わせた。
 仕事?
 そんなもの腐るほどある。


「おい、おっさん。いくらでも手伝ってほしい仕事はあるさ。」
「本当か?!何だ?何でもおじさんに言ってみろ!」
 ぱっと笑顔になり、ドンと胸をたたくおっさん。


「今一番重要な仕事はさっき話した薬の件だ。で、仕事を手伝う気が少しでもあるんなら早いとこ“あれ”を元に戻してくれ。」
 と、帝は自分の背後を指差した。
 そこには驚いた表情そのままに石化した白の姿が。


「おー!!そーかそーか、そーだったな!イヤ?、一人で暇でな、つい長話しちまったな!よし、そんじゃ、このうるさいやつの話しを聞いてみるか。」
 そしておっさんは片手を石化した白に向けて突き出した。
 石化させたときと同様一瞬周囲が白い光に包まれる。


 そして次の瞬間には白の石化は解けていた。

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