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鬼畜と心配性とサポート役 第3章 10話

「んで、お前ら二人はどうしたんだ?こんなシケた店になんか用か?」
「おい、シケたとは何だ、陽!ここはレストランだぞ!飯食いに来たに決まってんだろ!」
「いや、ちがうから。」


「なに言ってんだよ、親父。こんな古臭い食堂に飯食いに来るわけねーだろ。ちょっとのどかわいたし、ほかに店ないから仕方ね?、よってく?みたいな感じだろ!」
「や、それもちがうから。」


「おい!陽、いい加減にしろよ!俺のオムカレーほどうまいもんはこの島住探したって2つとないぞ!」
「いや、ちょっ、話を・・。」
「あに言ってんだよ!俺のブレンドしたコーヒーのがうまいに決まってんだろーが!」


「・・・黙れー!!」


 親子の言い争いは帝と白の能力によって中断された。
 帝はおっさんの頭を能力で、白は陽の頭を押さえつけ、親子二人はそろってカウンターに顔を打ちつける形となる。


「ぅおい、なにすんだ!」
 親子息ぴったりに怒鳴り声が返ってきた。


「なにすんだじゃねーよ。俺らは店に用はねぇ。俺はこの不良やろーに聞きてーことがあるだけなんだよ。」
 帝は先生の前ということも忘れて素で言った。


「あ、あれ?お前ってそんな喋り方だったっけか?」
「とにかく、テメーら二人は黙ってろ!」
 陽の言葉を軽くスルーし、帝は怒鳴った。


 そしてくるりと方向を変え、白を見据えた。
 白は眉間にしわを寄せ、帝をにらむ。
「んだよ、話っつーのはよ。」
 白は低くうなるような声で聞いた。


「単刀直入に言う。薬の密売人はテメーか?」
「・・・は?」
「ってかオメーだろ。なんかやってそうじゃねーか。」


「ちょ、待て、話が見えねーんだけど。」
「うん、なんか見るからに怪しいしな。」
「お。おい、本当に何の話なんだよ?なんだよ密売人ってよ。」


「すげー悪人面してるし、悪いことしまくってそうだし。」
「おい、コラ、人の話聞けよ!」
「話は学校(務所)で聞く。」
「おい、なんだよ、その刑事っぽいセリフ!無理があるだろ!」
「問答無用!!」


 しばし白と帝のコントのような会話(?)が続き、ついに白は逮捕・・・ではないが帝にとっ捕まってしまった。
「じゃ、おっさん、これはコーヒー代。釣りはとっときな。」
 唖然としている親子二人を置いて、帝はカウンターに万札を置くと身動きを取れなくした白を引きずっていこうとする。


 そんな時不意に帝の鞄から電子音が鳴り響いた。
「ん?メールか?」
 早速帝は3人の人が見つめる中、悠々とパソコンを開き、届いたメールを見た。


「有栖からか・・・。」
 そしてメールの内容を見つめると思いっきり舌打ちを漏らす。

「犯人は90%伊家だと・・・?まぁ、いい。おいテメー。」


 帝はぼそっとつぶやいた後、白をにらんだ。
「んだよっ!!さっきからワケわかんねーことばっかぬかしやがって!!」
 唯一自由な口を動かし白はぎゃんぎゃん吠える。


「うっせーんだよ。今回は見逃しといてやるがな。今度会ったら・・・」
 帝は手をばきばきと鳴らし恐ろしげな笑みを浮かべると次の瞬間歪んだ空間に飲み込まれ消えていた。


「な、なんだったんだよ、アイツ!!」
 何もない空間に向けてキレる白。


「ま、落ち着け。コーヒーでも飲みな。」
 その白の肩に手を置き、温かいコーヒーを差し出す陽。


「・・・ほんっとによくわかんねーやつだったな。まぁうちとしては思いがけない収入があってよかったんだが。」
 おっさんは残された万札を手にポツリとつぶやくのだった。

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