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RAINBOW STORY - 68 Each secret -

「なるほど、それでこのクエストを……」
 バロンは納得したように頷いた。



 しばらくして食料配達の人がぞろぞろとやってきて、荷物を積み込んでもらっている間、俺達はバロンにこれまでの経緯を簡単に話したんだ。

「荷物運び終わりました!」
 すると食料を持って来てくれた店の制服らしき服に身を包んだ青年がやってきた。
 店のロゴマークのようなものが入った帽子を目深にかぶっており、顔がよく見えない。

 バロンがありがとうと頭を下げると青年はすぐに去っていく。
「今までは店主の方が直々に挨拶に来てくださっていたのに、今日はいないんでしょうか?」
 バロンが軽く首を傾げる。

「まぁ、あまり気にすることではないでしょう。それでは今度こそ出発です!」

  
   :


 こうして海へと繰り出した俺達。
 まずはバロンから各自部屋を割り振ってもらった。
 

 なんとそれぞれ一人部屋だ。
 普段だったら宿に二部屋借りるだけだから一人部屋なんて、なんて贅沢な!
 

 俺は早速部屋に荷物を置かせてもらい、一旦ロビーの方へ戻った。
 レイさんはさっき部屋にいると言っていた。
 そして、リリスは外の景色が見たいと、アイルも一緒に外の見える場所に行ったようだ。
 

 ブラストはというと体調が悪い。
 確か船酔いだって言ってたな。
 

 そうして、ロビーに帰ってきていたのは俺とブラン、そして、バロンの3人だけだった。

「皆さんは各自で行動しているようですね。お二人はこれからどうします?」
「俺は暇だか……」
「あの、リピオラとはどうやって意思疎通を行うのでしょうか!!」
 俺の言葉を遮りブランがバロンへ詰め寄った。

「え、あ、じゃぁ、ちょっとその話は部屋を変えましょう。ついてきてください。……あ、フレア、あなたもきますか?」
 俺は大いに頷く。
 何だ?
 場所を変えるということは大事な話なのか?
 わくわく……。


   :


「う~ん、気持ちいい風だねぇ~」
 リリスが大きく伸びをする。
 私も深く深呼吸した。

 今私達がいるのはリプちゃんのお尻の上らへん。
 甲羅に取り付けられた大き目のバルコニーにいるんだ。

 見上げれば青い空とかもめのような白い鳥。
 でもよく見ればその鳥、羽が4枚ある。
 う~ん、異世界って感じだぁ。

「ねぇ、アイル」
 いつの間にかリリスが目の前に立っていた。

「あなた何か隠し事とかないの?」
 リリスの言葉に私の心臓が飛び上がる。
 え、何かあったかな?
 隠し事って、チャイのこととか、ポヨには緑色のヤツもいてそれに会ったことがあるとか……そういうこと?

「あ、別に何もかも全部話しなさい、って言いたいわけじゃないんだ。それにまだ自分でもよく分かってないこととか多いんじゃない?」

 図星だ。
 私は驚いた顔のまま頷く。
 といっても、何がどういう風に分からないのかと聞かれてもうまく答えられないけど。

「そう……。実は私にもそういうことがあるんだ。なんていうか悩み事なんかフレアには話せないし、ブラストも話し下手だし……。フラウは心配性なところがあるからさ。アイル、ちょっと話聞いてくれないかな?」
 私は目を瞬かせた。

「あ、立ったままじゃなんだし、そこに丁度よさそうなのがあるから、それ使わせてもらおうか」
 そう言ったリリスの目線の先には、パラソル付きテーブルと、海の方に向かって並んだビーチベッド(寝転んで日焼けとかする海辺に置いてあるアレ)が3つ並べて置いてあった。
 

 なんというか私の世界の海水浴場にあるものととても似ている。
 とりあえず私達はそれぞれビーチベッドに腰掛けた。
 

 そしてリリスが口を開く。
「あのさ、最近私、体の調子がおかしいんだ」


>69話へ
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