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RAINBOW STORY - 71 Kraken -

「冷たっ!」
 ぴちゃりと額に落ちてきた冷たい雫で私は目を覚ました。


 すぐに起き上がった私だが、一瞬自分がいる場所がどこだか分からなくなる。
 目の前には広大な大海原と巨大な蛇のようにうねる青いもの。


 あぁ、リプちゃんに乗っているのか、と思い出す。
 目の前にある大きな蛇のようなものはリプちゃんの尻尾だ。


「うわ、天気が……」
 私は空を見て思わず声を漏らした。


 さっきまで晴れ渡っていたというのに今は暗雲が立ち込めている。
 どうやらさっきの雫は雨のようだ。
 これは本降りになる前に屋内に退散したほうがよさそう。
 どんどん雨は雫の量を増やしてきている。


 横を見るとリリスがビーチベッドで寝ていた。
「リリス、リリス! 起きて!」
 体を揺すると、しばらくしてリリスは目を開け、ゆったりと大きく伸びをする。


 こうしてしばらくぼんやりしていた彼女だが、急にパッチリと目を見開いた。
「あ、リプちゃん! っていうか雨!」
「早く中に入ろう!」
 リリスがようやく自分の状況を思い出したところで私はリリスの腕を掴み、急いで中に入った。


 しばらくして、一層ひどくなった雨の音が室内を充満する。
 私は近くにあった窓の外を見た。
 大量の雨が視界を阻む。
 


 が、しかしその中に何か異常なもの。
 それは巨大な吸盤がいくつもついた、これまた巨大なタコの足だった。


   :


「わぁぁぁぁぁ!!」
 急に階下から誰かの悲鳴が聞こえた。


「今の声は……アイルですか?!」
 ブランが言うより早く俺は駆け出し、大きな扉を力任せに押す。
 意外とすんなり開いた扉の隙間から、外へ飛び出した。


 階段を駆け下り、廊下に戻ると端の方でアイルとリリスが窓から外を見ている姿が。
「どうした!?」
 駆け寄ると二人の顔は真っ青。
 


 そして、震える指で、窓の外を指差す。
 見ると海の中をくねくねとうねる赤いものが見えた。
 それはどんどんと右へと流れていく。
 そちらは丁度船の前方、俺達の向かっている方向だ。


「どうしたの……?」
 そんな声が聞こえ、振り返るとレイさんが、そして、ブラストも今部屋から出てくる。


「ク、クラーケンだよぉ!」
 アイルとリリスが同時に叫んだ。


>72話へ
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