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RAINBOW STORY - 74 Landing -

「うるせ~な~」
 俺けたたましくはドアを何度もノックする音で目が覚めた。
 


そして、見慣れない部屋に一瞬思考が止まる。
……あ、そうかリプちゃんの中か。


「フレアー! 早くしないと朝食抜きだからねー!」
 外からリリスの声がし、すぐに部屋は静まり返った。
 どうやら騒音の主リリスはお諦めになった様子。


 が、しかし!
 このままでは朝食抜きという何物にも代えがたい苦痛が待っている!
 というわけで俺はこれまでにないスピードで顔を洗い服を着替え、荷物を引っつかむと部屋を飛び出した。


                     :


「あぁ。ようやく起きてきたか。もう島についてるぞ、早く飯食え」
 ブラストが眉間にしわを寄せにらみつけてきた。
「へいへい」
 俺は席に着くが速いか用意されていた料理をぺろりとたいらげる。

 今日のメニューはトースト、目玉焼き、ホットミルク。
 シンプルでどこの家庭でも食べられるメニューだけど、食材は一流とのこと。
 ま、俺からすりゃ、高級だろうがなんだろうが、大して変わらない。
「……相変わらず見事な食いっぷり」
 リリスが肩をすくめた。

「それでは、皆さん。僕はリプちゃんとここで待っていますから。あ、そうだ。これを持って行ってください」    

 バロンはそう言うと上着のポケットから何かを取り出し、ブラストに差し出した。


                  :


 何を渡されたのかと思って近づいてみるとそれは子供のおもちゃみたいな携帯らしきもの。
 さすがのブラストさんも携帯なんてものは見たことないようでひっくり返したりとかしていろんな角度から見ている。

「それは“もばっち”といいます。離れた場所にいてもそれを使えば、もばっちを持った人同士で会話ができる優れものなんですよ」
 やはり携帯みたいな機能を持っているらしい。
 いくつかボタンが付いているが、肝心の番号の書かれたボタンがなかった。
 一体これはどうやって使うんだろう?

「あ、使い方の説明をしておかないといけませんね。これは生き物みたいなもので勝手に話したりしますから、使うとき意外は電源を切っておいてください。」
 え?
 生き物?
 勝手に話す?
 それじゃ、私の世界では使い物にならないかも。

「電源は真ん中にある大きなボタン。通話をするときはTボタンを押して誰と話したいか言ってください。すると相手のもばっちが鳴り、鳴ったら相手がTボタンを押します。そしてようやくもばっち同士がつながり会話ができるという仕組みです」
 なるほど、番号を入力する必要ないってことか。
 

 もばっちは小さな液晶画面がついており、その下に電源らしきほかのボタンより大きなボタン。
 その横にTとかかれたボタンがついている。
 他には十字ボタンとかがついていた。
 他の機能はおいといて今は通話機能のことだけ知っておけばいいかな。

「何かあったときはそれを使って連絡してください。それから帰る時にも連絡をくださいね。待つのは3日です。それ以上経てば、僕は一旦町に戻って捜索隊を要請しますからね、それまでには必ず連絡くださいよ!」
 バロンは心底心配そうな顔で言った。

「よっぽどなことがない限り、僕からは電話しませんから。あ、それとちょっと待っていてください」
 バロンは部屋を出、すぐに何か包みを持って帰ってきた。
「これは皆さんのお弁当です」

「わぁぁ、ありがとう!」
 バロンの包みを受け取ったリリス、そしてフレアは大喜びだ。
 私もうれしい!
 だってバロンの作る料理はほんとおいしいもん。
 

 こうしてバロンにひとしきりお礼を言った後私達は島へと降り立った。
 砂浜の先にはうっそうとした森が広がっている。
 でも不思議なことに森には何かが通ったような小さな道があった。
 私達はそこを通って島の内部へ行くことにする。
 

 ポヨから受け取った地図によるとこの島の中心にはもともと火山だった山があって、そこに例の洞窟があるとか。
 私達は島の中心に向かって、森の小さな道を行くことにした。
 

 待ってて、チャイ!
 

 私達一行はバロンとリプちゃんに見送られ、森の中へと入っていくのだった。


>75話へ
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