スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Another fantasy ? 12 ?

 僕らは一目散に、僕たちの拠点となるバーのある町へと帰った。
 なんだか後ろから、あの茶色いてかてかしたあいつが、カサカサという音を立てながら追いかけて来るんじゃないか、という感覚がずっとあったからだ。


 町の門をくぐったとき、ようやく僕らは安心して歩くことができた。
 汗だくで必死の形相を浮かべ町に駆け込んできた僕らを見て、道行く人たちは不思議そうな顔をして僕らを見ている。


 そして僕らはぜーひゅー言いながらようやくバーへと帰った。
 そのころにはすでに日は暮れかかっており、バー「ラムザ」という看板がすでに店の前の路上に出ている。
 そう、ようやくそのとき気づいたがこのバーはラムザと言う名前らしい。
 中に入ると店内はすでに開店準備が完了しており、いつ客がやってきてもいいような状態だった。


 そして、僕の先に店の中に入っていたクイットがいきなり大声を出した。
「キトン!!」


 なんだなんだと前方を見やると、カウンター前に立って誰かと話している長身の女の子らしき人の姿が。
 そしてカウンター奥を見るとそこにはにこやかに、カウンター前に立つ彼女と話す、金髪の女の子の姿が。
 この二人はいったい誰だろう?
 ?マーク飛び交う僕をよそにクイットは走り出し、振り返った女の子に抱きついた。


 そしてカウンター前に立っていたその女の子がヴィクマー族だということに気づく。
 ヴィクマー族と言うのは人間7.動物3くらいの割合で、動物のような見た目と身体能力を持つ種族。


 目の前にいる彼女は猫と人間が掛け合わさったような見た目で、赤茶色の髪の間にオレンジの毛のねこ耳が生えていた。
 首と胸の部分を覆うだけの服を着ており、腕とおなかは丸出し。
 腰には布がまいてあり、2本のベルトがついている。
 オレンジの短いスカートに黄色と白の縞々靴下、スカートの中にはオレンジと赤茶色のこれまた縞々模様の尻尾がたれていた。
 そして手と足の先だけはオレンジの毛で覆われ猫のような形になっている。


 始めて見るヴィクマー族に僕は若干ビビッていた。
「おい、ケイ。顔、引きつってるぜ。」
 そんな僕の顔をにやけ顔でリクが覗き込む。


「う・・・。あ、それで、あの人は誰?」
 僕は返す言葉がないので、とりあえず彼女が誰なのか聞いてみる。
 今クイットと親しげに話す彼女はいったい何者?
 まぁ、この店で働く冒険者の一人ではないかとは思うけどさ。


「あいつはキトン・マーティアル。クイットの同期で、唯一クイットとビシウスの関係を知っているやつだ。」
「え?じゃぁ、話を聞いてみようって言ってたのはあの人?」
 さっきダンジョンの中でクイットと、謎の男ビシウス・ウィキッドの関係について何か知っている人に話を聞いてみようとリクと話したけど、その人がまさかこんなにタイミングよく帰ってきてるなんて。


「いやぁ、タイミングばっちりだ。」
 リクはそう言うと楽しく談笑するクイット、キトンさん、そしてカウンター奥の女の子のおしゃべりの輪に入っていった。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yamattulann

Author:yamattulann
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。