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Another fantasy ? 13 ?

 僕も恐る恐る近づいて4人の話が聞こえるくらいのところでまず見守る。


「よぉ、キトン久しぶりだな!」
「おっ、リクじゃん!リクと会うのも1ヶ月ぶり?」
「おぉ、そーだな。それくらいか。」
「いや、さぁ、大変だったんだよね?・・・。って、そこの・・・ちょっと個性的な人は誰?」


 楽しく談笑を始めたリクとキトンさんであったが、キトンさんの目線が不意に僕を捕らえた。
 よく見るとキトンさんの金色に光る目は瞳孔が縦。

 さ、さすがヴィクマー族と言うべきか・・・。


 というか、個性的な人ってどうなの?
 まぁたしかにローブ二枚重ねの上に皮アーマー+胸当てというのはかなり個性的だとは思うけどさ。



「おぅ、こいつは昨日来た新入り!ケイっつーんだ。」
 僕がもやもやしていると不意にリクが肩に手を回し女の子3人の輪へと僕を入れた。


「え、えっと、ケイオス・ニル・ウェグナといいます。ケイと呼んでくれれば・・・。」
 僕がおどおどと言うと、キトンさんは笑いながら僕の肩をバシバシと叩いた。
 彼女はそんな力を入れてないつもりなんだろうけど、結構堪える。


「そーんな、堅苦しく話さなくたっていいよ!どうせ私より年上か同じくらいだし?そそ、私はキトン・マーティアル!キトンって呼んでくれればいい!」
 と言うと彼女まで僕の肩に手を回しワハワハ笑った。
 何というかテンション高くノリノリな人である。


「冒険帰りなのに、あんたったら元気ね?。そこは相変わらずってとこ?」
 そこでクイットも笑い、カウンター奥にいる女の子も笑った。


「アレ?ケイッたら何見てんの??」
 僕がカウンター奥に座る女の子を見ているとクイットが顔を覗き込んできた。
 目が半眼である。
 べ、別に何も考えてないよ!
 ただ誰だろう?って思ってただけさ!
 口に出してそう言えばいいものを僕の口は動かない。
 代わりに僕の顔は真っ赤になった。


「・・・あ、そっか、ケイはまだフローラのこと紹介してなかったね。」
 クイットは急に冷めたような顔をし、少し間を空けて言った。
 一瞬何か悪いことでも言ったかと気にしたけど、クイットの表情はすぐにさっきと変わらぬ笑顔に戻っている。
 今の何か冷たいような表情は何だったんだ?


「彼女はフローラ・キャーリット。フローラは私たちと違って店番グループね。」
 クイットに紹介されフローラさんはとてもかわいらしい笑顔を浮かべ、
「よろしく。フローラって呼んでくださいね。」
 と軽く頭を下げた。


 か、彼女をエルフらしい性格と言うんだ、クイットよ!!
 と心の中で思わず叫んでしまったことは僕だけの秘密だ。


 フローラは長い金髪を二つくくりにしていて、その物腰は清楚なお嬢様といった感じ。
 少し幼く見える中に少し大人なところがあって、年は僕と同じくらいだろうか。
 で、その大人なところというのが肩の部分が大きく開けた黄緑色の服だ。
 胸元にはきれいな宝石のような石がいくつか散りばめられており、腕にも澄んだグリーンの石がついた金の腕輪をしている。
 そしてその腕にも服と合わせた黄緑色の何というか長い手袋のようなものをしていた。
 


 もし僕に服についての知識があれば彼女の見た目をとても正確に、なおかつ美しく300字以内でまとめることができたのに、なんていう突拍子もないことを考えてしまう僕がいる。
 ちなみに足元のほうはカウンターの影になって見えなかったがきっと緑系統のきれいなスカートをはいているんじゃないかと思う。


「おいおい、ケイちゃんったら顔が赤いぜ?」
 リクが茶化し
「おうおう、ほんとだ。まったくわかりやすいなぁ、ケイちゃんはー!」
 とキトンが悪乗りする。
「な、なんだよぉ!」
 いい言葉が思い浮かばず僕は何とかそう言っただけ。
 そんな情けない僕を見て周りの人たちがわっと笑った。
 フローラは口元を押さえてニコニコと笑っている。
 僕は顔が以上に暑くなっていくのを感じた。
 


 そしてふとクイットを見ると彼女と、はしっと目が合う。
 が、すぐに逸らされた。
 あれ・・・なんだか腑に落ちないというか、もやもやするというか・・・。
 


 そんな僕の複雑な心境とはお構いなしにリクがキトンに話を振った。
「あ、そだそだ!おめぇが帰って来てんなら、ブレイズのヤローも帰ってきてんだろ?」
「そうだ!そいつのことすっかり忘れてた。ブレイズなら先に部屋に帰ってるよ!会いに行ってあげれば?」
「おぉ、そうする。よし、んじゃ、ケイも一緒に行こうぜ!女子どもはそこで盛り上がっておいて、俺たちは男3人で積もる話をすっからよ!」
 と、リクが勝手に話を決め、僕は状況が飲み込めないままはリクに肩に手を回された状態で、えっちらおっちら店奥の階段を上っていった。


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