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RAINBOW STORY - 85 Handmade dungeon? -

 説明書の3枚目の紙を見ると、そこには見たこともないような記号がずらりと並んでいた。
 リリス、アイル、ブラン、レイさんとみんなが順番に紙を覗くがみんな首をひねっている。

 

 そして、最後ブラストが覗き込み、あ! と一声言うと俺の手から紙を奪い取った。
「これはきっとねこボンの使う文字だ。」
「あ! 分かりましたよ!」
 そのブラストの声を聞き今度はブランが声を上げた。


「わ、分かったって、何が?」
 俺が聞くとブランはメガネをくいくいやりながら話し始める。


「いや、これは仮説なんですが、きっとここはねこボンお手製のダンジョンなんですよ」
「つまり、全部ねこボンたちの手作りってこと?」
 リリスの質問にブランはこくりと頷いた。


「えぇ、フレアがさっき床にあったスイッチを踏んだらこの風呂敷が落ちてきたでしょう? 実はさっきは言いませんでしたが僕も後でそのスイッチを押してみたんです。すると天井がスーッと開いたんですよ! きっとこの天井にはねこボンが待機していて、このスイッチが押されて,天井が開いたのを見計らってから、風呂敷を落としたのではないでしょうか!」


「え?! それなら何で俺の頭に風呂敷が直撃したんだよ! 見計らってから落としたんなら俺の頭に落ちないようにすることだってできるだろ」
 アレって意外と痛かったんだからな!


 が、そんな俺を見てブランはふふふと笑った。
「フレア、忘れたんですか? あなたがジルになんと呼ばれていたか」
 へ?
 なんてって……。
 ひたすら無視されて……もし俺が口を開こうものなら“悪しき者”!!


「思い出したようですね、そう、フレアはどういうわけかジルに忌み嫌われていました。なので、フレアの頭に風呂敷が直撃したとしても、不思議ではないのです」
 でもそれって、俺はねこボンみんなを敵に回したかもしれないってことか?
 うわ、何で俺嫌われてるんだろ。


「ま、まぁ、コレはあくまで仮定の話ですからね。僕の考えが合っているとは限りません」
 俺の顔を見てからブランが慌ててそう取り繕ったが、この嫌な気持ちが消えることはない。
 なんか俺悪いことしたかぁ?


「あ、ついでに言っておきますと、フレア、さっき何かが落ちてくるような、ぼふっ、っていう音がしたって言ったじゃないですか。きっとあれもこのダンジョンのねこボンですよ。ここは一本道ですし、迷い込んだモンスターなら、私達にすぐ追いつきそうなものですからね。と、言うよりか入り口は塞がっているはずなのに、生き物が新たにこの洞窟にやってこれるというのは入り口が開いている、つまり開け閉めできる、これから先ほど入り口が塞がったのは、何か仕掛けを使ったのだということが分かりますね。ま、これもあくまで仮説ですけど」と、ブランはくいくいメガネを動かした。


 俺はいまいち理解できなかったけど、ねこボンがこのダンジョン内のあちこちで働いているということなんだろう。


「ま、なんにしても俺達の中にこのねこボンの文字を読めるやつはいなかったんなら、立ち止まってないで、さっさと進むのが得策だな」
 そうブラストが言い、やつは立ち上がって、すぐさま先に歩き始めてしまった。
 他のみんなもゆっくり立ち上がるとぞろぞろとついていく。


 俺は溜息を一つつくと、立ち上がった。
「あ、看板……」
 そういえば俺は看板を見ようとしていたんだ。


 先を行くみんなを追いかける前に、ちらりと見たその板には「しれん1 Cat’sぱわー!をあやつりみちをひらけ」と書かれていた。


                               :


 薄暗い洞窟内を進んで行った私達だったが、しばらく歩いてから見えたものに、思わず息を呑んだ。
 そして、それと同時に途方にくれてしまった。


 だって、道がなかったんだもの。


 大きな穴が一つぽっかりと口をあけている。


 その大きさからして飛び越えることはできそうになかった。
 


 少し近寄って中を覗いてみたけれど、真っ暗で底が見えない。


 周りを照らしてくれている光るコケのような植物は穴の中までは生えていないみたいだ。


「……どうする?」
 引きつった顔でブラストさんがこちらを振り返った。
 ブラストさんもさすがに、この底の見えない穴には驚いたようだ。


 しばしの沈黙。
 が、それを破ったのはフレアの腹の虫だった。


「ん~。あのさぁ、ちょっと言い辛いんだけれども、腹がすかねーか?」ということで、私たちは薄暗く湿った洞窟の中、お弁当を広げることとなった。


>86話へ
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