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RAINBOW STORY - 20 Extermination (Easily) -

「な、なんだい? キミは……?」
 いきなりの物音に驚き、振り返った男。
 その顔はそこまでかっこいいとか美しいということもなかった。


 足があるので、ゴーストではなさそうだ。
 やはりこいつはぴちぴちゾンビか!!
 とにかく早いとこ呪いを解かなくては!


「このアンデットヤロー!! 叩き斬っ……ありゃ?」
 腰に留めてあるはずの剣がなーい!
 あ!
 そーいや、さっき荷物と一緒に壁に立てかけたっけ……。


「お、おい! フレア、お前まさか剣を忘れたのか?!」
 ブラストが物陰からひょこっと顔を出し、怒鳴ってきた。


「俺達はそいつとは戦えねえ! 見た途端……うおぉぉぉ……」
 ブラストはちらりと男を見ただけで、すぐに奇妙な声をあげ引っ込んでしまった。


「じゃ、じゃぁどうすんだ?」
 俺は助言をもらおうと360度ブラストの方を振り返った。


「お、おまっ、バカ! 敵に背中向けんじゃねぇ!」
 俺は慌てて前を向いた。
 男、そして占い師風の子は呆気にとられた顔でぽかんとしている。
 ちなみにフェザー君はブラストたちと同じような症状が出ていた。


「とにかく、お前魔法だって使えるだろ! 炎出すやつ!!」
「なるほど! その手があったか!!」
 確かアンデットは炎に弱いと授業で聞いた。


「あの~、キミ誰?」
 さっきまで驚いて固まっていた男がそう質問してきた。


「俺はフレア! このぴちぴちゾンビめ! いきなり街を襲いやがって! ぶっ倒してやる!」
 ビシッと決める俺。


「ア、アンデット? しかもぴちぴちゾンビって……」
 男は俺の言葉に思いっきりうろたえる。
 結構今の言葉は効いたみたいだ。


「あ! そうだフレア! 今こそあれ使うんだ! 村で使用禁止になったヤツ!」
 また後ろの建物の影から声がした。


 なるほど、確かアレは学校の授業で使ったら家を一軒丸ごと壊しちまったから、使用禁止になってたんだっけ。
 でも、ここはもう村じゃないわけだし、モンスター相手には遠慮はいらねえ!


「ちょ、ちょっと、キミ! ……フレア君っていったっけ? キミはきっと何か誤解をしていると思うんだ。僕はスピアという名前でゾンビでもなければ、アンデットでもな……」
 ぴちぴちゾンビが何やら言っているが俺は気にしない。


 俺は魔力を右手拳に集中させた。
「フーレーアー……」
 ゆっくり息を吐いていくと手に炎が宿る。
「え、ちょ、待っ、何? 何するつも……」


「パーンチ!!!」
 掛け声とともに俺の炎に包まれた拳がぴちぴちゾンビの腹部にクリティカルヒット!!
 そして猛烈な爆発音が響き、突風が吹いた。
 がたがたと占いテントが今にも吹き飛びそうな勢いで揺れる。


 そしてゾンビはというと、悲鳴を上げて遥か彼方へと飛んでいったとさ。
「退治、完了!!」
 
>21話へ
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