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Another fantasy ? 22 ?

「はじめまして。今回私らの封印解いたのがあんたね。」
 天使の彼女が口を開いた。


 どうやら口が悪いのは悪魔さんのほうではなく天使さんのようだ。
 まぁ、声の感じからして、そうじゃないかとは思ったけど。
 もうその手には驚かないぞ。
 見た目と性格が違うっていうのはね!!ふん!!


 にしても封印?
 あの彫像には見た目どおりの悪魔と天使が封印されてたって?


 っというか天使と悪魔って敵対してるようなイメージがあるけどなぁ。
 まぁ、さっき普通に会話してたから敵同士ではないようなんだけど。


「・・・あなた方はいったい何者で?」
 僕はとりあえずそう聞いた。
 なんにせよ僕に何の用事があるのかはっきりしてもらいたい。
 というか封印を解くべきは僕じゃなく、大会優勝者のブレイズたちなんだから、何とかして僕は元の場所に帰らなくては。


「あぁ、私たちは見てのとおり天使と悪魔。妖魔バ・・・待って、妖魔って二つ名おかしくない?私妖怪でも魔でもないじゃん。」
「え?でも今までは妖魔で自己紹介してなかったぁ?」
「だって、あなた、前私たちがここに出てきたのっていつよ。ずっと前でしょ?そのころは頭が回んなかったけど、今は前よりも年食ってんだからそれなりに頭も働くってもんよ。」
「えぇ?急に言われてもいい二つ名なんてそうそうは?・・・。あ、堕天使とかどうぉ?なんかカッコいい気がするけど?。」
「誰が堕天使よっ!あなたはともかく私は堕ちてなんかないっての!」
「う?・・・。」
 


 何か話がどんどんずれていっている気が。
 というか僕の存在を忘れていないか、そこの二人。


「おほん!」
 わざとらしく咳払いすると、二人は思い出したように僕を見た。


「あ、あのね、私は「バリア」、こっちが「キルア」って名前なんだけど、こう、なんかかっこいい感じの二つ名っていうのか、そーいうのが思いつかないんだよね。なんかない?」
 返ってきた言葉からして僕がした質問はほぼ忘れされられているようだ。
 一応名前はわかったけれども、何をしたいのかがわからない。
 キルアという名前の悪魔さんもさっきからうんうん言いながら考えてるし。


 とにかく何かいい感じの名前を考えないと、話を聞いてくれなさそうだ。
 このバリアとかいう天使はわがままそうだしね。


 そうだな、天魔・・・とか?
 でもそれじゃなんか天馬とかぶってあれだな。


 あ、そうだ天と死の使い!とかってかっこよくないかな。
「天と死の使いっていうのは?」


「なぁ?いす!!」
 悪魔さんが晴れやかな笑顔をこぼす。
 口から覗いたとがった歯が若干怖いけど、悪魔の笑い顔の割にはずいぶんとさわやかだ。
 この悪魔さんは悪い人じゃなさそう。


「ふ?ん、ま、妖魔よりかはずっといいね、それでいこっ!」
 なんか引っかかる言い方だけど、天使の方も納得したようだ。


「それじゃ、改めて・・・。天と死の使い、バリア、そして、キルアの封印を解いたあなたは、私たちの力を操る権利が与えられました?。」
「わ?。」
 淡々と語る天使と喜んで拍手をし始める悪魔。
 


 ・・・なに、どういうこと?


「ま、簡単に言うとあんたは今日から私たち二人の力を使えるってことよ。」
「というと?」
 力を使えるといっても悪魔と天使が身近にいるわけじゃないんだから、いったいどれくらいのパワーかなんてわからない。
 だいたいが、何度も言うように力を操るべきは僕じゃなく、ブレイズやキトンだ。


「えっとね、まず天使と悪魔が使う強力な術が使えるのと、私たちを戦闘の場に呼び出すことができるのと、私たちの能力のいくつかを貸すことができる・・・などなどいろいろあるね。ま、どれにしても結構魔力使うんだけど。」
 ・・・魔力を使うってそれじゃ、僕に戦士の道をあきらめて潔く魔法系に移れといっているようなものじゃないか・・・。
 僕はまだ戦士か魔術師どちらの方向に進むか決めていないのに・・・。


「待ってよ、君たちの封印を解くべきは僕じゃないんだ。君たちが封印された彫像を入手したのは僕じゃない。」
「何言ってんの、実際封印を解いたのあんたでしょ?運命よ、運命。潔く受け入れなさい。一回体に入ったら、その体が死ぬまで私たちは出られないから。」
「え?」
 何?その体に入るっていうのは。


「あ、そうだ、あんた最初光の玉みたいなのにぶつかったでしょ?あれが私たち。んで、体に入っちゃった時点で、あんたは私たちを受け入れるしかないの。あんたが私たちの肉体を、私たちが元いた場所から召還しない限り、私たちの精神はあなたの中に居続けるの。まぁ、召還したとしても魔力が切れたら体は帰るから、私たちがあなたから離れるのはとても短い間だけなんだけどね。まぁとにかく、私たちは魂みたいなもので簡単に言えばあんたの一部になるの。だから、あなたが見たものは私たちにも見えるし、あなたが感じたこともわかるし、あなたの知識も私たちのもの。逆に私たちの知識はあなたのものになる。OK?」
 


 矢継ぎ早になにやらいろいろと話され僕の頭はショート寸前。
 何?僕の中に死ぬまで居座り続ける?
 受け入れるほかない?
 一度入ったら抜け出せない?


「ま、あきらめるこったね。大丈夫、悪いことにはならないって。」
 天使は肩をすくめた。
「まぁ、目が覚めたらちょっとびっくりするかもしれないけど、そのうち慣れるから?。それじゃ、お休み?。」
 最後悪魔さんの言葉が聞こえたあと、僕の意識はぷつりと途切れた。

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