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Another fantasy ? 23 ?

 どれくらいたったのだろうか。
 僕はゆっくりと目が覚めた。
 ここはふかふかとした布団の中。
 


 布団・・・?
 


 

うっすら目を明けるとそこは一度寝ただけだけど、懐かしい僕のベッド、そして自分に割り振られた部屋。


「何だ・・・。夢か。」
 安心して起き上がる僕。


(夢じゃないよっ!)
 が、突如として頭の中に響いた声に思わず身を縮めた。
(夢なわけないじゃない!私たちをまたつまんない場所に帰す気?!早く起きなさい!)
(ちょ、ちょっとぉ、寝起きの人にあんまり怒鳴るといいことないよ?。ごめんね、ちょっと黙らせておくからぁ。)
 頭の中で僕の意思とは関係なくそんな会話が繰り広げられ、すぐに静かになった。


 どうやらさっき見ていた夢のようなものは残念なことに夢じゃないようだ。
 頭の中で繰り広げられたさっきの会話が何よりの証拠。


 僕はため息をつくとベッド脇においてあったブーツを履いた。
 僕はいつの間にか黒いローブ1枚だけになっている。
 確か港に居たときに意識が途切れたんだっけ。
 それじゃぁ、リクが助けてくれたんだろうか?


 まぁ、なんにせよ、アーマーや上に来ていた白いローブを脱がせてもらっているところからすると、誰かの世話になったのは明白だった。
 僕はとりあえず新たに出した黒のローブに着替えると上に予備の白ローブを羽織り、一階に向かうことにする。


 とりあえずは僕が港で倒れた後、どうなっていたのか。
 そして僕自身におきたことや彫像について話さないといけないし、ブレイズやキトンにも謝らなければ。

 
                              :


 階下に降りると僕に背を向けるようにしてカウンター席にブレイズ、キトン、クイットが並んで朝食をとっているのが見えた。
 カウンター奥には誰もいない。
 フローラはまだ寝ているのだろうか?

 というよりか今は何時くらいだろう。
 3人が朝食をとっているということはそんなに遅い時間ではないようだ。

 そして、僕は動こうにも動けなかった。
 

 なぜって近づこうにも空気が重いから。
 だってさっきから3人は一言も話さないんだもの。
 僕はいったいどんな顔をして出て行けばいいんだ?
 

 出て行ったときのみんなの反応が僕には予想ができなかった。
 怒られる?それとも口を利いてもらえない?
 どうしても僕は一歩を踏み出せない。
 

 そしてうじうじと僕が迷っていたそんなとき。
 カウンター奥に壁を隔ててある厨房から誰かが出てきた。
 手に何か温かそうな飲み物を置いたボードを持っている。
 

 フローラだ!
 

 そしてちょうどフローラは僕のほうを向いた形で出てきた。
 フローラがボーっと突っ立ってるだけの僕に気づくのにそう時間がたつはずがない。
 

 フローラはすぐに驚いたような声を出した。
 その声を聞き、カウンターに座る3人も僕のほうを何事かと振り返る。
 

 次の瞬間
「あ!」
「ケイ!!」
「無事?!」
 なんて各自大声を上げてどたどたと駆け寄ってきた。
 

 僕は思わず身を硬くする。
 殴られるんじゃないかとかいろいろと考えてしまう。
 が、彼らは僕をニコニコした顔で取り囲んだだけだった。

「いやぁ、よかった。体は元気そうだったからそのうち目を覚ますとは思ってたけど、心配してたんだ。」
「ほんとよかった?。彫像も大事だけど、それよりも君のほうが大事だからねぇ。」
「えぇ、元気になったようで本当によかったです。皆さん心配していたんですよ?」
「ケイってば、ばっかじゃないの?!危険なものには手を出さないのが常識でしょ?!」
 な?んて言ってくれている。

 クイットは言葉は怒っていたけど、顔は笑顔だ。
 笑いながら怒られたのは今回が初めてかもしれない。

「とにかく何で倒れてたのか、話して聞かせてくれよ。」
 ブレイズにせがまれ僕はみんなに挟まれるようにして、カウンターの席に着いた。


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