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RAINBOW STORY - 98 Crimson light -

 私の言うことにはまったく聞く耳をかさず、男は剣を振りかざす。
 私はぎゅっと目をつぶりチャイを抱きしめた。
 


 が、私に剣が振り下ろされることはなく、代わりに金属同士がぶつかり合うような音が!
 恐る恐る目を開けると、フレアが剣を構えて私の前に立っていた。
 どうやら彼が男から守ってくれたようだ。 
 


 当の男はフレアから少し距離を開け、不敵な笑みを浮かべている。
 レイさんやブラン、リリスたちはどうしているのか目線を走らすと、3人ともどうしようかうろたえているようだった。
 ブラストさんも弓矢を構えてはいるものの、男を殺してしまうわけにもいかない、矢を放てずにいるようだ。


「てめぇ、そこどかねぇなら、容赦しねぇぞ」
 男は瞬時に笑みを消すと剣の切っ先をフレアに向けた。
「誰がどくもんか!」
 フレアは剣を構えなおす。


「なら、力ずくでどかす!」
 言うが早いか男は剣を振り上げ、こちらに突っ込んできた!
 振り下ろされた剣を受け止めるフレア。


 フレアは剣を跳ね返すと、男の腕を狙って剣を振り上げる。
 が、男は身を引き余裕の表情でかわした。
「甘いっ!!」
 男は振り上げられたフレアの無防備な腕に、下から切りつけた!


「うぁっ!」
 フレアの腕から血が吹き出し、剣は彼から離れたところに飛んでいってしまう。
「フレアッ!」
 リリスの悲痛な叫びが響く。
 が、その叫びが男の癇に障った。


「お前だけずるい!!」
 男はなんともシンプルに怒りを表すと、腕を押さえるフレアを蹴飛ばした。
 そして、尻餅をついてしまったフレアののど元に剣を突きつける。


「やっぱ、お前にゃ消えてもらおうか」
 男は口の端を吊り上げる。
 


 さすがに今度ばかりはブラストさんは矢を引き、レイさんが何やらつぶやき始めた。
 もうこの際男の命のことなんか気にしてられない。
 私もバッチを取り出す。
 


 が、私たちが攻撃を開始する前にフレアの身に何か異変が起こった。


「うっ?!」
 フレアが小さくうめき声を上げた。
 見るとフレアは苦しそうな表情を浮かべ、右胸を抑えている。


「フレア……?」
 私は声をかけるが、返事も返ってこなければ、何の動きもない。
 男も突然のことに、止めを刺すのを戸惑っている。


「うぁあぁっ!!」
 フレアが苦しそうな声を上げ、地面に片手をついた。


 彼の押さえた右胸から血のように赤い光が漏れ始める。
「何?!」
 私も含め全員パニックに陥った。

>99話へ
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