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Another fantasy ? 30 ?

 露店の並ぶ通りを抜けた先には、宿屋や、武器、防具屋、薬屋なんかが並んでいる。
 この広い通りは船に乗ってきた人達が一番多く通る道。
 なので、店は大繁盛のようで、活気に満ちている。


 そしてこの通りには老舗も多く、冒険者に必要な物を売るここらの店にはよく世話になった。
 この辺はやっぱり変わらないなぁ。


(ねぇ・・・ケイ。)
 不意に頭の中にささやくような声が響き、思わず身を強張らせた僕だけど、すぐにキルアだと気づく。


(何?)
(ここがケイの故郷なの?)


(・・・いや、違う。ここは第2の故郷みたいなものかな。)
 そういえば僕が住んでいた村は今どうなってるんだろう?


 この町にやってきたのは今から5年ほど前。
 まだ子供子供していたときだ。
 僕は一人、生まれ育った村を出て、この町にやってきた。


(どうして?家族は?)
 それはもちろん家族もいたさ。
 村を出たいと言ったときはかなり反対もされた。
 でも、僕は冒険者になりたかったんだ。
 それが僕の夢だったから。


(夢・・・。)
 そう、僕の憧れなんだ。
 冒険者っていうのはさ。
 特に騎士。
 重たそうなアーマーを着ているのに驚くほど俊敏に動いて、大きな剣を片手で軽々と操り、人々を救った。


 ・・・僕が小さいころ、5歳くらいのときだったかな。
 村が突然モンスターに襲われた。
 確か猪みたいなモンスターで、普段は必要な分だけ捕まえて食べてたんだ。
 そういった身近な、普段相手から襲ってくるようなことはないやつなのに、そいつらがいきなり村になだれ込んできて、人々を襲い始めた。
 
そこへ偶然いた冒険者の一団が村を守ってくれたんだけど、そのときにモンスターに襲われた僕を守ってくれたのが騎士さん。
 


 それで僕は騎士にあこがれ、冒険者になることを夢見た。
 そして、冒険者養成学校のある、村から一番近い町がここだったのさ。


(じゃぁ、冒険者になるために一人でここに来たってわけかぁ。)
 そう、それで、ここの学校に入学して、大体1年くらいかな、勉強ばっかりだったのは。
 1年目以降は実践ばっかりで、3年で卒業。
 卒業するころにはそれなりに筋肉もついてたし、知識もかなりあった。
 次の日からもう立派な冒険者になれるってね。
 あ、もちろん今だってそれなりの知識はあるし、ちょっとやせてるけど、多少は筋肉あるんだよ?
 まぁ、そんなことはいいか。


 それで当時は一緒に卒業した同級生とチーム組んで冒険に出てた。
 そして冒険から帰ってきたあるとき、学校に僕宛で手紙が来てたんだ。
 何かと思って見るとさ、僕の故郷の村から。
 何かいやな予感がしたんだけど、中身を読んでみた。
 そしたら村が、またモンスターに襲われたって言う内容だったんだ。
 それで、僕の両親もそのときに・・・ね。
 


 だから僕はもう村には戻らないって決めたんだ。
 戻ったって僕を待ってる人はもういないからさ。


(・・・ごめん。いやなこと聞いたね。)


 いいんだ。
 もう昔の話。
 もう立ち直ったから。

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