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RAINBOW STORY - 24 Checkout -

 俺はブラストに場所を譲ると、ベッドに腰かける。
 昨日のあのピンクの泡はリリスの魔法だったのか。
 毎晩あんなもん使われたらぽっくり逝っちまう様な気がするし、これからは少しは早寝早起きを心がけよう。


 俺はそんなことを考えながらなんともなしにベッド横を見た。
 そこには俺の剣と、巨大だったリュックがさらに巨大になったものが置かれているのが見える。


 ……見たくなかった。


 きっと昨日の夜に買ったものが入れられているのだろう。
 俺達を眠らせた後にリリスがありとあらゆる手を使って新しく買った物を押し込んだに違いない。


 俺は大きくため息をつくと上着を羽織り、ベルトで腰に剣を留めた。
 こうしている間にようやくブラストが帰ってくる。


 何度も瞬きを繰り返しているところを見ると、まだボ~っとしているようだ。
 それでもブラストはてきぱきと準備をこなし、俺の半分の時間で身支度を終えた。


 俺も気が進まないながらも背中に膨れ上がったリュックを背負い、準備を終える。
 ブラストは忘れ物がないか部屋を見渡した後、俺に先に出るよう促した。


 俺が部屋の外へ出ると、ちょうどリリスとフラウが部屋から出てきたところだ。


「おはよう、フレア、ブラスト」
 フラウはなんて気持ちのいい朝だろうと言わんばかりの晴れやかな笑顔を浮かべている。
「おはよぅ……」
 俺は力なく笑顔を浮かべた。
 ブラストも同じような表情だ。


「今日はフレアが早く起きてくれたから予定より早い時間に出発できそうだね!」
 フラウは俺達の朝の事情は知らないようだ。
 まぁ、リリスがそんなことわざわざ話すわけも無いか。


「あ、フレア。服洗濯してもらってたでしょ? それは私がちゃんとリュックにしまっておいてあげたからね!」
 リリスがニコニコしながらそう言った。
 フラウはそれを「リリスは本当にしっかりしてる!」とでも言いたそうな目で見ている。


 とんでもねぇ!
 フラウ騙されるな!
 まぁそんなこと考えたってフラウに伝わるはずないけど。
 きっとリリスのスカートの中には悪魔の尻尾が隠されてるぞ!
 ブラストもため息をつく。


「じゃ、食堂に行こっか。」
 フラウは俺達とは対照的にとてもさわやかだった。


   :


 一階へと下りた俺達一行。
 まだ朝早いからか食堂は空いている。


 俺たちはまず鍵を先に返すことにした。
 だが、カウンターには誰の姿も見えない。
 仕方なくブラストがカウンター上のベルを何度か鳴らした。


 しばらくして、返事が聞こえ、カウンター奥からおじさんが現れる。
 後ろにはフェザー君も一緒だ。


「やぁ、よく眠れたかい?」
 おじさんは昨日と変わらずにこやかだ。
「はい!」
 元気に返事を返す女子二人。
 力なく笑顔を浮かべた俺達。


「これ、鍵です」
 ブラストが早速、鍵を手渡す。
「ハイ。……確かに」
 おじさんは鍵についているプレートを確認すると頷いた。


 こうして俺達が食堂に向かおうとすると「ちょっと待ってくれ、お兄さん達!」おじさんが俺達を呼び止めた。


「一つ頼みがあるんだ。話だけでも聞いてくれないか?」

>25話へ
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