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Another fantasy ? 31 ?

(それじゃ、さ。私からも話しておこうかなぁ。)
 え?
(ケイって悪魔の印象ってどんなのだった?)
 いや、その・・・。
(いいんだ、はっきり言ってくれれば。人の心を踏みにじる極悪非道の魔物。人の命をどうとも思わないやつ。そんな感じでしょ?)
 そ、そこまでとはいわないけど・・・。


(ケイってさ、優しいよね。)
 僕はちょっとどきりとした。
 優しいっていうのとはちょっと違う気がするんだ、僕の場合。


(でもさ、キルア、君も優しいと思うよ。君と話して悪魔にもいい人っているんだって思った。悪いやつばっかりっていうのは勝手な考えだったんだなって。)
(違う。)
(違わないよ。というかバリアのほうが君より悪魔みたいだ。)
(違うんだ!!)
 急にトーンが大きくなった声に僕は足を止めた。


 後ろを歩いていた人が僕の背中にぶつかり、恨めしそうな顔をしながら通り過ぎていく。
 僕はその人に謝りながらも再びゆっくりと歩き始めた。


(ごめん、いきなり大きい声出して。)
(いや、気にする必要ないよ。でも違うってどういうこと?)
(・・・あのさ、バリアがあんな性格なのは私のせいなんだ。ちょっと長くなるけど・・・聞いてくれるかな。)

(もちろん。僕の一部なんだろ?君たちはさ。)
(ありがと。)




(あのね、私の悪い感情や本能的な感情なんかは私自身の体の一部に集めて封印するには荷が重すぎた。だから封印の領域がバリアの精神にまで及んじゃったんだ。)
(つまりバリアのどこか悪魔的な性格は、封印されたキルアの精神の影響だと?)
(そう。でもほとんどは私の左目に封印されてるから、バリアはあれくらいで収まってるんだけど。)


(じゃぁ・・・もし封印が解けたら君は・・・?)
(本来の悪魔に戻る。自分以外周りがみんな敵で、命の危機にさらされでもしない限り私の封印は解けないと思うけどね。やむを得ないときはバリアは私の封印を解くってさ。)
(そんなことして大丈夫なのか?というより、そんなに簡単に封印したりといたりできるわけ?)


(意外と封印はもろいものだよ。実を言うと今封印をとこうと思えば解けるしね。)
(え。)
(だから私はバリア以上に絶対怒らせたらダメだよ?滅多なことじゃ怒らないけど、抑えられないこともあるからね。)
 ふふ、と笑うキルアだけれど、こっちは笑うどころじゃない。
 封印しないとやばいような悪魔を抱え、さらに封印は悪魔本人が自力で解けるとおっしゃっておりまするぞ!


(大丈夫だよぉ、そんなにあわてなくてもぉ。左目さえ開かなかったらいいんだし?。それにケイが私を呼び出さないと私は外に出られないしね?。気楽にしてればいいからさぁ。)
 さっきまでどことなく重くなっていた空気がキルアの言葉の調子が戻ったことで払拭された。


 けれど、僕の気持ちは重いまま。
 いや、落ち込んだところで仕方がないよ。
 どうせ、死ぬまで一緒だし。
 うん、まぁ、きっとなるようになるさ。


(んじゃ、私が話したかったのはそれだけだから。私も休むことにする。お休み。)
 そういう声が最後に聞こえ、キルアとの会話は途切れた。 
 あとで少し呼びかけてみたけど反応はない。
 寝てしまったようだ。


 相手をなくした僕は少し歩を早める。
 目的地まではもうすぐ。
 広場はもう目の前だった。

(私はね、ケイの思っていたとおりの悪魔なんだ。本来はね。)
(本来は?)
(そう。私は今私の精神のほとんどを封印されてる。バリアによって。)
(封印?でも君は僕の中にこうしているじゃないか。)
(そう。バリアは私の中にあった気まぐれな良心と、誰でも普通に持っている感情だけを残してあとは封印した。私の左目と、バリアの精神に。)
(ん?よくわからないな・・・)
 精神を精神に封印?
 それはわからないけど、キルアの左目は確かに何かの文様のようなもので塞がれていた。
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