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RAINBOW STORY - 25 Two new companions -

 まぁ、話くらいは聞こうじゃないか、俺はそう思い、おじさんの元へと戻った。
 他の3人も同じだ。


「頼みって……、どうかしたんですか?」
 そう聞いたフラウは少し心配そうな顔だ。


「……無理を言って悪いんだが……、フェザーを首都まで連れて行ってやってくれないか?」
「えっ?」
 顔を見合わせる俺たち。


「頼む! ここに15000Gある。これが報酬だ。どうか連れて行ってやってはもらえないか?」
 おじさんは手を合わせた。


 俺は思わずごくりとつばを飲み込む。
 15000G……それだけの金があれば、金欠で村の人たちの後を追えなくなるなんていう事態が防げる!!
 俺がそんなことを考えているのを他所に、フラウはまだ心配そうな表情を崩さず、質問した。


「どうして急にフェザー君は首都に行かないといけなくなったんですか? まだ小さいし……。それに馬車を持った知り合いがいるなら、昨日会ったばかりの私達に頼むよりその人に頼んだほうがいいのでは?」


「あぁ、それか。この子は見た目からも分かるだろうが、本当の俺の息子じゃない。元捨て子だったんだ。こいつを拾った当時はまだこの宿は始めたばかりで客も少なかった。だからコイツが物心ついて、戦い方をいくつか覚えたくらいに一緒に首都へ行って、両親を探してやろうと思ってたんだ。だが、コイツが成長するうちにここはどんどん大きくなり、いまや何人もの人をうちが養ってる。もう、ここを離れるわけにはいかないんだ。それに君の言うとおり馬車を持ったやつに頼めば話は早いかもしれないが、あいつはひどく臆病者でな。こいつをかばいながらの旅なんて到底できないだろう。それに比べてお兄さん達は昨日のモンスターもあっという間にやっつけちまったって話じゃないか。それに親切そうだしな。この話、悪い話しじゃないと思うんだが……どうかな?」
「お願いします!」
 フェザー君もぺこりと頭を下げる。


「どうする?」
 俺はそう聞いてみたが、みんな思案顔だ。


「確か怪しげな馬車がこの町を出た先のクラディーモ平原へ行ったんだろ? そこは首都への一本道しかないが、もしかしたらその馬車に乗ったやつらは平原の方に用があったかもしれないわけだ。つまり俺たちは絶対首都へ行くとは言い切れない」
 ブラストは眉間にしわを寄せる。


 俺たちの話を聞いていたおじさんは小さくため息をついた。
 あまり人の頼みは断りたくないんだが、俺達は村の人達を救うのが最優先だからな。
 できない約束はしちゃいけねーんだ。


「諦めるしかない……か」
 フェザー君が肩を落とした時だった。


「……あの……」
 俺達の背後から不意に声がした。
 驚いて振り返るとそこには色のない眼が印象的な女の子が。
 確かこの子は「レイ」っていったな。


「あの……朝食を……とってたら……話が……聞こえてしまって……」
 小さな声でぽつぽつと申し訳なさそうにレイさんは言った。


「あ、いいんだよ」
 おじさんは少し残念そうな笑顔を浮かべたまま首を振る。


「そ……その……話……なんですが……。私が……同行……するのでは……いけませんか……?」
 か細い声でそう話すレイさん。
「え?」
 俺は思わず聞き返してしまった。


「えっと……私……これから……首都に……行くんですけど……一人じゃ……心もとないし……。誰か……一緒に……行けないかと……思っていた……ところなんです……。なんなら……途中まででも……構いませんし……報酬も……私は……結構です……。フェザー君も……私……見てあげられると……思うし……どうせ……旅を……するなら……知り合いの……方が……いいでしょう……?」
「レイさん……」
 フェザー君は一生懸命話すレイさんを見て驚いたような顔をしている。
 当のレイさんは顔を赤くして返事をもじもじしながら待っていた。
 

 この様子からして彼女はあまり人と話すのは得意ではない、というか苦手なようだ。
 長く話すのも得意ではないようだった。
 でもレイさんが言うことはこっちにとってはかなりいい条件だ。
 報酬はこっちが全部もらっていいし、途中で別れても構わない。
 それに仲間が増えるのは俺的にかなり嬉しいことだ。


「そこまで言うなら……」
 フラウは俺達を「いいかな?」という目で見た。
 俺はもちろん頷く。
 他の二人もだった。


「それじゃ、コイツ連れて行ってもらえるんだな! ありがとうキミ達!! よし、そうなったら食堂ただで食べて行ってくれていいぞ!!」
 おじさんが途端に元気になりみんながどっと笑った。

>26話へ
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