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Another fantasy ? 39 ?

 なんと、僕の目の前に現れた顔は再びネアルの顔だったのだ。


 振り返るとそこには面白そうに笑う嫌味なネアルの顔。


 そして視線を前に戻すと僕の前にいる新手のネアルも笑顔を浮かべた。
 ただ、新しくきたネアルの笑みは心底うれしそうな笑顔だ。


「ケーイ!!」
 そして急に目の前のネアルに僕は抱きしめられた。


「ぎゃあぁぁぁあぁ!!」
 ここでようやく僕の声は自由を取り戻す。
「よく顔を見せて!」
 今度は両手で顔を挟まれる。
「むぎゅう・・・。」


「やー!やっぱケイじゃんかー!」
 再び抱きしめられる僕。
 その力たるや半端ない。
 というかネアルってこんなスキンシップが好きなタイプだっけ?
 つーか、僕にあっちの趣味はない!


「私だよ、私!ネアル!覚えてる?!」
「あ?・・・覚えてるともさ。」
「そう?!よかった!学生時代そんなに話す方じゃなかったからすっかり忘れられてるのかと思って!」
「はぁ・・・。」
 僕はようやくネアルの腕から開放され、情けない返事を返しながら再び首をかしげた。


 このネアルもなんか変だ。
 妙に女っぽい。
 一人称も私だったし。
 ネアルって自分のこと私なんて言ってたっけ?
 俺って言ってた気がするけどな。
 


 そして、僕がこうしている間にもまた近くで足音が。
 まさかと思って顔を上げると目の前の、部屋入り口には新手のネアル。


「あぁあぁぁ・・・。」
「ケイ!!」
 僕はもう驚く気力もなかった。


 が、新手のネアルはものすごく驚いている。
「ケイじゃないか!・・・僕のこと覚えてる?・・・やっぱ忘れてるかな?あんまり話さなかったしさ・・・・。」


 今度のネアルはしゃべりながら段々と声が小さくなっていき、最終的にはすがるような目でこちらを見るだけになってしまった。
「も、もちろん、覚えてるさ。」
 なんとなくいたたまれなくなってそう声をかけると、彼はぱっと表情を明るくして僕の隣に座り込んだ。


 こうして僕はどういう状況か理解できないまま、3人の同じ人間に囲まれてしまったのである。


 というか新しく来たネアルも彼らしくない。
 ネアルは自分のこと僕なんて言わなかったし、話す途中で声が小さくなるなんてことはなかった。
 むしろしゃべってる途中に一人で興奮して声がでかくなるようなやつだ。


 どのネアルもどこか違うけど、しいて言えば最初のやつが一番、僕の記憶の中のネアルに近いかな。
 というわけで、僕は最初ここに僕を連れ込んだネアルに向き直った。

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