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Another fantasy ? 42 ?

 不意に肩に手が置かれたことに驚き反射的に振り返ると
「お願い!」
 と言う声とともに僕の顔に真っ黒い封筒がたたきつけられた。
 今の声の感じからすると“私”だ!


「な、何するんだ!」
 僕は顔を覆うように張り付いた封筒をつまむ。


「・・・あれ?」
 おかしい・・・!
払いのけようとした封筒が顔から離れなくなっている!


「ちょ、これ、どうなってるんだ?!」
 どんなに引っ張ってもまったく取れる気配がないし、破れる気配もない。
 しかも皮膚に張り付いているわけでもない。
 一体これは何なんだ?
 まさか・・・


「ケイ君に今ちょっとした魔法をかけさせてもらいました?。私たちの言うことを承諾しない限り一生はがれないゾ!」
 と言う声が聞こえ、この場を去っていく“私”の足音。
 さっき近づいてくるときは足音なんかしてなかったって言うのに!
 今はその足音さえ嫌味に感じた。
 一生離れないって、これ、魔法と言うより呪いじゃないかぁ!!


「さぁ、引き受けてくれるカナ?ヒッヒッヒッヒッヒ。」
 わあぁ、このままじゃ殺される!!
 唐突に僕の頭に「冒険者ケイオスここに眠る」と刻まれた墓石が浮かんだ。
 このまま彼のいうことにうなずかなければ今後どんな仕打ちがあるか知れない。
 どうするかは後で考えることにして、とりあえず、うなずこう。


「わ、わかった!探してきてあげるから!変な魔法はかけるな!」
 そう言った途端僕の額から封筒がはらりと落ちた。


「よしよし、ひひひ。最初っからそう言ってくれりゃよかったんだ。けけっ、涙目だぜ?」
 僕はそう言われようやく僕の目に涙がたまっていることに気づいた。
 う・・・男なら泣くな!僕!


「よし、んじゃちょっと待ってな。」
 不意にネアルが立ち上がった。
「あ、その封筒の中の金使ってどっかから誰か連れてきてくれ。あまりは謝礼として渡すから。へぇっへっへっへ・・・。」
 そしてネアルはふらりと部屋から出て行ってしまった。


 とりあえず待っとけって言われたんだから仕方なく、僕は部屋に座ったままネアルの帰りを待つことにする。
 逃げようと思えば逃げられるけど、後が怖いから、おとなしくしておくに限る。


 しかし、僕はカッシュのところで買ったおやつや蜜があるだけで暇を潰すものなどない。
 でもさっき尻持ちつくみたいに派手にこけたからな。
 一応カッシュのところで買った物が入っている袋の中を調べよう。



 引きずられている間も何とか握り締めていた袋を覗くと、ふんわりと甘い蜜の香りと、香ばしいポップカッシュの匂いが花をついた。
 瓶が割れたりしていないかとチェックしてみたけど、なんともない様子。


「よかった?。」
 僕はそこでほっと一息ついた。

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