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Another fantasy ? 43 ?

 ・・・帰ってこない。
 と言うか何の物音もしない。
 


 ・・・仕方ない。
 少し怖いけど、封筒の中身を見てみよう。
 


 ネアルって結構いたずら好きなところがあるから、もしかしてこの封筒また引っ付いたりするかもしれない。
 でも、こうした罠に引っかかってやらないと話は先に進まないんだ。
 どっかから僕の様子をニヤニヤしながら見ているネアルの様子が目に浮かんだ。
 


 恐る恐る封筒を手に取る。
 しかし、封筒はもう引っ付くことはなかった。
 少し拍子抜けしながらも僕は封筒の口を見る。
 特に封はしてないようだ。
 


 僕はぱかっと封筒の口をあけ、思い切って中を覗き込んだ!
 ・・・しかし。
 まったくもって何の仕掛けもなかった。
 入っていたのはネアルが言ったとおり本当にお金、ただそれだけ。
 


 そして封筒から取り出してみてその額に驚いた。
 6000リル入っていたのだ。
 数千リルなんてなかなかほいほいと人に渡せるようなものではない。
 


 そんなにも高額!!というわけでもないけど、これだけあればかなりいい物が食べれるし、冒険者用の格安宿なら2ヶ月くらい泊まりこめる。
 さすがにこんなにももらうわけに行かない。
 


 帰ってこないようならこっちから探しに行こう。
 そうして僕は封筒にお金をしまい、立ち上がりかけたときだった。


「おまっとさ?ん。」
 出て行ったときと同じようにふらりとネアルが部屋に帰ってきた!


 しかし
「あ?ネアル・・・その目・・・。」
 さっき話していたネアルとまったく目つきが違っていたんだ。


 そういえばさっきのネアルと“私”“僕”は見た目こそそっくりだったものの、目つきだけはそれぞれ違っていた気がする。
 さっきまでのネアルは異常なほどの釣り目。
 そして“私”はパッチリした目、“僕”は少したれ目だった。
 それが今目の前にいる彼は少しつり気味だけど半眼、さっきのどのネアルとも違う目つき。


「う?ん、ケイって鋭いやつだな?。あっちゅー間に見破っちまった、くくく。」
 ん?今の感じでいうと後2,3個あいだに笑いが挟まっていいようなものを、最後に一回笑っただけ?    

 なんか明らかにさっきまでのネアルと違うぞ。
 まさか、4人目?!
 いや、でもさっき“3人”に分裂したって本人が言ってたし・・・。


「いやぁ、鋭いけど、考え方がちょっち違うな。ま、そこがケイらしいっていえばそうなのかもな。ははは。」
 ・・・なんか笑いがちょっとさわやかになっている気がする。


 なんというかさっきまでの3人全員合わせたような性格・・・
「あ!」
 もしや!


「ようやく気づいたか?そうだ、久しぶりに一人になってみちゃった、どぅお?ケケケ。」
 最後ふざけて女っぽい言葉を混ぜつつ、ネアルは笑った。


「・・・あ、いや、まぁ、一人になったほうが話はしやすいね。」
 僕の返事を待つような間が開き、苦し紛れにそう言うと、ネアルは満足したようにもう一度笑った。

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