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Another fantasy ? 47 ?

 恐る恐る触ってみたそれは何かふわふわした感じ。
 風が寄せ集まった塊みたい。


「それが、今回ケイ君にお勧めする魔法!その名も?「空気いす」?!!ワーワー。」
 妙にテンション高くネアルは言うと拍手まで始めた。
 というか空気いすって、なんとも安易なネーミングだ。
 かっこよさの欠片もないな。


「ま、とにかく座ってみ?意外と座り心地はいいぞ!ぬへへへ。」
 僕はネアルの妙な笑いに苦笑いしつつもゆっくりとその“空気いす”に腰をおろした。
「お、ほんとだ。ふかふかしてて、座り心地いいね。これ。」
 意外と力強く僕を支えている空気の塊は、なかなかにいい感じだった。
 これだといすがない場所でも便利だ。


「よぉし、それじゃぁ、レッスンに入るぞ!」
 ネアルの方を向くとネアルはやる気満々といた表情。
 きっと今まで客なんて数えるほどしかこなかったんだろう、というのがひしひしと伝わってきた。


「まず、メモ帳を出す。」
「え、メモ帳持ってるの前提?」
「持ってるだろ?マメなケイのことだし。」
 ・・・なんでこうネアルのやつは僕のことをこうズバズバと見抜けるんだ?
 まぁ、メモ帳持ってるのは合ってるし、マメってよく言われるけどさ。
 
僕はとりあえずメモ帳を取り出す。


「んじゃ、これから詠唱文句言うからメモして。」
「あ、ちょっと待って。」
 今思い出した。
 僕は魔力を貯めて自分の力で魔法を発動させるタイプであって、呪文を唱えたりはしないんだ。
 呪文を教えてもらっても使い方がよくわからない。


「あん?呪文なんて言うだけ。言えば勝手に魔法が発動すんの。とりあえず話は後で聞いたるからとっととメモる!“魔の力よ・・・」
 少し不機嫌そうな顔を浮かべつつ、ネアルは僕の反応を待たず呪文を言い始めた。
 あわててペンを取り出し、メモを取る。


「“大気を操り、我を支えよ。空気いす!”こんだけ。」
「・・・短いな!」
 これじゃ拍子抜けだ。
 もっと長々と呪文を唱えるのかと思っていたけど、これだけ短いなら覚えるのも簡単だ。


「じゃ、呪文唱えてみ?」
 ネアルに言われ、僕はメモ帳を見つめた。
 なんかいざ呪文を使った魔法を発動させるとなると、妙に緊張するな・・・。


「えっと・・・“魔の力よ、大気を・・・」
「ちょ、ストップストップ!!」
 急に詠唱を止められ、僕は驚いてネアルの顔を見つめた。


「おいおい、そのまま読むやつがあるか!ちゃんと詠唱用に変換しないと!」
「へ、変換?」
 何だそれ?


 いや、でも確かに魔法の詠唱は何言ってるのかわからない言葉を使っているのしか見たことない。
 普段話している言葉をそのまま呪文として使うのは相当な力を持っている人じゃないと無理だろう。

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