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Another fantasy ? 51 ?

「マグは一定上の魔力を貯めると消えるから、マグを倒すのを目標にがんばって!」


 なるほど。
 それなら僕が覚えている魔法をいろいろと使ってみよう。
 最近はあまり魔法使うこともなかったし。


 じゃあ、どんな魔法を使おう?
 僕がそう思いをめぐらせたときだ。


 何か頭の隅で光るものを見た気がした。
 なんだろう?
 頭の中で何かが訴えているような。
 今まで経験したことのないような感覚。


 僕は頭の中で見えている(?)光に近づいていく。
 何かが見えそうだ、これは何?


 僕は集中するために目を閉じた。
 周りはとても静かだ。
 シーも、木上のキトンやブレイズも何も話さない。
 時折聞こえるのは風で草花や木が揺れる音だけ。


 僕は意識を光へとむける。
 何かが見える。
 いや、感じる?


 泳いでいく文字。
 文字は何かの言葉を紡いでいる。
 その字は金や銀に輝き、時折赤く光り黒く染まる。


 この文字群は何?
 何かの呪文?
 誰かへの言葉?


 分からない。
 なぜ僕にこの文字は見えるのだろう?
 悪魔の力?天使の力?それとも両方?
 というかこれは“見えて”いるのか?
 僕は今目を閉じているはずなのに。


 でも考えたところで解決の糸口は見えてこない。
 だったら今できることをやってみるだけだろう。


 僕はいくつも流れている文字列の一つを追った。
 ざっと見た感じ何かの呪文のように見える。
 ためしにこの言葉を唱えてみようじゃないか。


(虚空の光よ、集いたまえ。大いなる力よ、宝玉に変われ。かの力、三つ指へと宿り、空へ放たれん。)


 僕はこう唱えた。
 つもりが、口から出た言葉は似ても似つかないまったく別の言葉だった。


「ケイナハキラヤ チダアチモオ エアニリツコリエ ハイギャキヌコヲル キネツコリマテイブフタヨダラ サロホニトロヲ。」


 僕は驚き目を見開く。


 そして驚いているのは僕だけじゃないことに気づいた。
 目の前のシーも、木の上にいる二人も目を大きく開いて、僕を見ている。


 そして本当に驚くべきはこれからだった。
 僕の腕が僕自身の意思とは関係なく動いたのだ。


 親指、人差し指、中指が上を向き、僕の右腕は空へと上げられる。
 右腕以外は自由なようで、僕は自分の腕を見上げることができた。
 今度は自由に動く左手で、右腕の自由を取り戻そうと試みてみる。
 しかし、いくら強く力をこめて引っ張っても僕の腕はピクリとも動かない。


 そしてほんの一瞬。
 いや、一瞬にも満たないかもしれない。
 まるで瞬きをしたかのように目の前がほんの少しの間だけ暗くなった。
 世界一面の光がその間だけなくなったような感覚。


 そして少しボーっとしたのもつかの間、僕は高く上げた右手にかなりの熱を感じた。

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