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RAINBOW STORY -29 starts on a journey again. -

 あっちってつまりファンタジーの世界……?
 ぼ、冒険者を見つけるって?


「それじゃ、いくよ!!」
「ちょっと待ってよ、行くってどこに?!」
 既に私の足元には淡く光る魔方陣のようなものが出現している。
 きっとこれで私は私がいた世界とは別の世界に飛ばされるんだ!


「だから首都に行くんだってば! そこでどっかテキトーに冒険者のチームに入ってくれたら、ねこボンのいる場所へ向かうよう手引きする! それでは行ってらっしゃ?い。」
 スライムのその言葉が聞こえた直後、何か言い返す間もなく、私の目の前は真っ白になった。


   :


「なぁ、ブラスト。何とか平原ってまだか?」
 フェザー君とレイさんと言う新たな仲間を加え町を出た後、小さな森を抜けた俺達一行。
 今周囲は一面の草原。
 さっきから景色が全然代わり映えしない。


「何とか平原じゃなくてクラディーモ平原だ!」
 眉間にしわを寄せ、怒鳴るブラスト。


「分かった、分かった。くらでぃーもだな。そんで……」
「もう、平原には入っている。どう見てもこの景色は平原だろ?」
 ……俺平原って言われても見たことねーから分かんね。
 まぁ、余計なことを言えば、余計に怒られるだろうから黙っておこう。


「そういえば、何でここって“くらでぃーも”平原だなんて変な名前なんだ?」
「あぁ、そのことなら私が教えてあげる」
 ブラストに質問した俺だが返事は後ろから帰ってきた。
 ブラストが露骨に助かったという表情をしたのは少しイラッとしたが、俺は黙って後ろに下がる。


 返事を返してきたのはリリスだ。
「じゃぁフレア、後ろの方の空を見てみなさい!」
 リリスの言葉通り、後ろを振り返ると、空にはなんともいえないビジュアルの生き物がついてきていた。


「なんだ、ありゃ?!」
 その生き物は見た目が雲そっくりなのだが、雲と違って黄色く光る目と、空洞に近い口のようなものがついている。
 それが何十体と群れを成して、俺たちの後ろをついてきているんだ!


「あれがクラディーモ。ここらにしかいないモンスターの一つだよ。あのモンスターが沢山いるからここはクラディーモ平原って呼ばれてるんだ」
 今度はフラウがそう説明してくれた。
 さすが教師を目指していただけあって、モンスターや地名についても詳しい。


「だがな、フレア」
 ブラストが前を向いたまま不意に喋り始めた。
「あいつは剣とか武器攻撃は効かないし、魔法を使っても、吸収して変身する厄介なモンスターだ。クラディーモ事態は何もしてこないから絶対驚かしたり、怒らせるなよ。風で飛ばそうとしたり、無闇に攻撃しないように……」
「ねえ、ブラスト……。もう、遅いみたい……」
「え?」


「や~い! コノヤロー!! どっか行け!!」
 俺はジャマくさいこいつらを追い払おうと、剣を振っていた。
 ブラストの面倒な話なんて聞いてられるか!
 武器が効かないのと魔法が吸収されるんだろ?
 それだけ聞いとけばいいや。


「や~いや~い!」
 横では、フェザー君も一緒になって、リング状の武器を飛ばしている。


「ふぅぅ、おかしいな……。ねぇ。フレア兄ちゃん。なんか熱くない……?」
 不意にフェザー君が不安そうな顔をしてそう言ってきた。


 見ると、さっきまでただの雲のように見えていたモンスターたちがまるで怒っているかのように赤く変色し始めていた。

>30話へ
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