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Another fantasy ? 54 ?

 夢を見た。
 


 僕はいつの間にか自分の部屋で寝ていて、まだ夕飯を食べていないことを思い出す。
 それで階下に下りると心配そうな顔をしていたみんなに囲まれるんだ。
 ちょうど天使と悪魔の件で倒れた次の日、下に下りたときみたいに。
 
そのときと違ったのはクイットの姿がなくて、変わりにリクの姿があったくらいかな。
 


 それで、みんなから声をかけられた後、みんなで夕食を食べるんだ。
 そのとき明日は冒険だからどこに行くかという話題になった。
 そしたらリクが今度は僕とリクとブレイズとシーの男だけで、仕事に行こうって話になった。


 キトンはクイットが元気になってたらクイットとほかに誰か誘って冒険に行くといってたっけ。
 それで僕ら男4人で冒険の話で盛り上がったんだけど、シーはまだ小さいから遠出ができないとフローラに釘を刺されて、近場に冒険に行くことになった。


 それで、リクが適当に依頼を見繕うことになって僕は部屋に帰り、床についた。


 
 そこまで見て僕の意識は戻ってきた。
 
そして寝返りを打っておかしなことに気づく。
 僕の体の下にあるはずの布団も、上にかかっているはずの掛け布団もない。
 地面が硬い。
 


 しかも耳を澄ませばどこかからなにやら聞いたことのある声が聞こえてくるじゃないか。


「ったく。魔法を使う資質は十分なのにさぁ、魔力がまったく足りないよね。アレだけの魔法で発動させるのにあんな時間かかってさぁ、意識も途切れ途切れだし?体力のほうまでダメージいっちゃうなんてねぇ?」
「まぁまぁ、そうは言わないで。私たちが言わなくても死守的に使えてだけでも良しとしようよぉ。それにおかげでしばらく自由に動けたんでしょ?なんかおいしいものもたくさん食べてたし。」


「まぁ、そうね。部屋にあったお菓子はすごくおいしかったし。あのお菓子の味に免じて許してあげてもいいか。」
「まったく、バリアったら本当に・・・」


「バリア?!」
 僕はその名前を聞き、覚醒した。


 さっきから聞こえるこの声はあの疫病神のような天使と、いろいろ危ない悪魔の声だ!
「あら、起きた?」
 がばっと起き上がったところに、腰に手を当て仁王立ちしているバリアの姿があった。


「あんたねぇ!魔力不足も甚だしい上で、私の魔法使おうなんざ100年早いんだよっ!!」
 どっかのお嬢様のごとく発言を大声で頭から浴びせられ僕は頭がくらくらした。


「あのねぇ、ケイが使ったあの魔法は、天使の使う魔法でね、ケイにはちょ?っと荷が重かったんだね?。」
 悪魔キルアに、やんわりとそう言われ、僕はようやく空き地で起こったあのときの事を思い出した。


「あの、シーっていう子の機転が働かなかったらあんた右手が溶けてなくなってるところよ。」
 バリアはそう言うといろいろと文句を織り交ぜつつあのときのことを説明してくれた。


 バリアは朝のあのことがあってからずっと不貞寝をしていたらしいんだけど、僕が魔法を発動したところでさすがに異変を感じて起きたんだとか。
 それで何が起こったかを察したときはすでに遅くて魔法を発射する直前だった。


 そこにシーが呪文を唱え、シーが数百体くらいのマグを一気に呼び出したんだとか。
 


 そのマグというのは魔法を受け止めた後、受け止めた魔法を魔力に変えて、誰かに分け与えることできるらしい。
 そこでシーは一気に呼び出したマグで、僕の使った魔法を受け止め、魔力に還し、僕の体に戻したんだということだ。


「あんたさぁ、あんまりにも魔力を使いすぎると体が溶けて消えることくらい知ってるでしょ?まぁ、普通はそこまで危険な魔法は、魔力が少ないやつは使えないはずなんだけどさぁ。」
 そこでバリアは大袈裟にため息をつく。
 まるで魔力の少ない僕に宿ってしまったのが残念で仕方がないとでも言うように。


「ま、まぁ、バリアはこんな態度だけどさ、機嫌はちゃんと直ったから。あ、それとね・・・。」
 とキルアは僕に近づきそっと耳打ちした。


「バリアがケイの買ったお菓子食べちゃったんだけど・・・」
「えー!!」
 僕は思わずキルアの肩をがっしとつかんで思い切り声を上げた。
 ただキルアの服装はそれなりに露出度の高いものだったんで、すぐに手を離したんだけども。


「ちょ、お菓子ってポップカッシュ?食べちゃった?!」
 するとキルアはシーっと自分の唇に指を当てた。


「バリアはああ見えてお菓子好きだからさ、いまはそのおかげでまだ機嫌がいい方なんだよ?でも人のお菓子食べたろ?とかって怒ると最初よりずっと機嫌が悪くなっちゃうから黙っておいて!!」
 キルアにそう説得され、僕はようやく落ち着いた。
 バリアはと言うと、聞こえてるけど聞こえていないフリをしてあげるわ、とでも言うような少し不機嫌そうな表情を浮かべたまま黙っている。
 なんとも可愛げのないむかつく天使だ。


「あれ・・・?でも食べるってどうやって?」
 二人には実態がないんだから何かを食べるなんて無理なんじゃないか?

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