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Another fantasy ? 56 ?

「おー、ケイ!どうだ?ちゃんと心は静まったか?昨日はえらいしゃべったな!なんか変なもんでも食ったのかと心配したぜ?」
 僕が降りていった先にいたのはカウンター前の席に並んで座るリクとブレイズ、眠たそうなシー。
 


 そしてカウンターには見知らぬ男の人。
 そういえばここにきた次の日もこの人がいて、朝食を運んでもらったっけ。
 ブレイズも僕に気づき、よっ!と軽く挨拶をしてきてくれた。
 僕も片手を上げたそれに応える。
 


 そして僕は苦笑いを顔に貼り付け、みんなに近づくと、リクの隣へと腰掛けた。
 みんなはすでに朝食を食べ始めているようだ。
 今日のメニューはジャムとパンと目玉焼き、そしてコーヒーというシンプルなもの。
 まぁ、シーはコーヒーじゃなくジュースだったけどね。


「ますたー、こいつにも朝食。」
 僕が席に着くとリクがカウンターにいる男の人に話しかける。
「ますたー?」
 男の人の名前・・・ってわけではなさそうな響き。
 ニックネームかな?


「あぁ、あいつはますたーって呼ばれてる。誰もあいつの名前は知らねーんだ。」
 店の奥に僕の朝食を取りに行く彼の背中を見送りながらリクが言った。


「あいつは謎の多いやつでな、悪いことじゃない限りは大抵のいうことは聞いてくれるいいやつだ。でもまったくしゃべんねーし、表情にもほぼ変化がねぇ。でも、料理はうめぇし、カクテル作りもうめーんだ。だからますたー。ミステリアスなバーにはぴったりのやつだろ?」
 リクはニヤニヤしながらそういったけど、僕には少し不気味な気がした。


 僕はプレートに朝食を乗せて帰ってきたマスターの顔を、思わずしげしげと眺める。
 黒い短髪に、切れ長の眼。
 耳にはいくつかピアスをつけており、全体的に白っぽく、唇も薄い。
 白シャツに黒のベストといういでたちはさすがにマスターと呼ばれるだけあって、バーのカウンターにぴったりな感じだ。
 サングラスとかがとても似合いそうだな、と僕は思った。


 そして彼は無言で僕の下に朝食一式を置くと、グラスを磨き始める。
 僕は軽く彼に頭を下げると、バターロールを手に取った。
 バターロールには丁寧に切れ込みが入れてあり、僕はそこに小さな入れ物に入れられていたジャムをぬり、かじった。
 うん、うまい。


「でな、今日の冒険なんだが、昨日も言ったけど、シーはあんま遠出できないから近場の以来を探したんだ。そしたらこの町ん中に面白そうな依頼があってよぉ。」
 リクは言うとブレイズにも話を聞くように促した。
 シーはまぁ、ほっといても大丈夫だろうということで、好きに朝食を食べさせておくことにする。
 相変わらずシーは眠たそうにちびちびパンをかじっていた。


 リクはポケットからたたまれた紙切れを1枚取り出し、それを広げる。
 そこにはこの町の一部分らしき地図が描かれていた。
「今回の冒険の地は町外れのとある古井戸だ。そこに最近夜な夜な何かのうめき声や叫び声のようなものが聞こえるらしい。」


 そこでリクはにやりと笑いを浮かべ僕の顔を見た。
 言うまでもなく僕の顔は青い。
「そんで、その原因の解明、モンスターなら退治しろってことだ。」


 前回のジャイアントGも恐ろしかったけど、今回はまたそれとは別の恐ろしいものが待ち受けているようだ!
 どこか面白そうな依頼だよぉ!
 今回はクイットがいないからビシウスの助けもないわけでしょ?
 前回はビシウスが来てくれなかったらかなり危なかったし。


 ・・・でも、ビシウスに頼ってたんじゃ、冒険にならないよな。
 それに最初は彼の存在は知らずに挑んでたわけだし。
 まぁ、きっと何とかなるだろう。
 ブレイズは武術大会優勝者、シーも魔術大会の優勝者。
 トップの腕を持つ人が二人もいるんだ、きっと問題はないさ。


「そんじゃ、飯食ったら準備して早速出発だ。忘れ物がねーようにな!」


                                :


 朝食を食べ終わった後、僕は部屋へと戻り、冒険に備え、準備をした。
 そういえば今日はキルアやバリアからの反応がないな、と思いつつ。
 彼女らはまだ寝ているのだろうか?


 でもそんなことを考えていても二人からは何の反応もなく、僕は皮鎧と、プレートをつけ、剣をベルトに留めた。
 最後にこの妙な格好が目立たないようにマントを羽織った後、リュックを担ぐ。
 


 こうして各自準備を済ませ、僕ら4人はいざ古井戸へと向かったのだった。


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