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RAINBOW STORY - 33 Cross of judgment -

「光よ……。我に集い、我の力となれ……」
 リリスはそう言うと構えた杖を宙に投げた。


 この言葉は紙に書いてあった言葉だろうか。
 リリスの声はいつもとぜんぜんトーンが違った。


 そして、リリスからは声と同じくいつもとは全く違う魔力が溢れ出している。
 その魔力の量は尋常ではなかった。
 あの紙に書いてあったという魔力の流し方とは一体どんなものなんだろう?


「お、オイ! ヤバいぞ!」
 不意に俺の横でブラストが慌てたような声を挙げた。
 リリスから目線を外した俺も慌ててしまう。


 なぜなら大量のクラディーモ達が俺達の周りに集まっていたからだ。
 しかもクラディーモの他にさっきの太陽のようなヤツから竜巻のようなヤツ、他にもいろんなヤツが遠くから集まってきている。


「あ、あれはえっと、クラディーモに、ハレルーヤ、ウィンディーアに、カミリーナ、さらにスノウィーヨや、レイニーノ、しかも……」
「どんだけいるんだよ! もう静かにしといてくれればいいから!」
 モンスターの名前を一生懸命羅列し始めたフェザー君の口を塞ぎ、俺は固唾を呑んでリリスを見守った。


「彼らは……魔力に……惹かれている……みたい……」
 フェザー君の後ろでレイさんがポツリと呟く。


「わが光、刃となって降り注ぎ……」
 リリスは胸の前に手を合わせる。
 すると突風が巻き起こり、俺たちは思わず顔を覆った。


「聖なる十字が裁きを下す!」
 そして再び目を開けると、ゆっくりと落下してきた杖を手に取るリリスがいた。
 その体は宙に浮いている。


 声はもう別人のようだ。
 そして一瞬だけ、リリスの背中に光のような羽が見えた気がした。
 目をこすってもう一度よく見たときにはもう消えていたが。


「裁きの十字!」
 リリスはそう言うと杖を横に振る。
「Cross of judgment!!」
 そして、リリスが杖を大きく振り下ろした瞬間、俺達の周囲は目も開けていられないほどの光に包まれた。


 まるで地震が起きたように地面が揺れ、大きな地響きの音がする。
 辺りは先ほどよりずっと強い突風が吹きすさび、風や地鳴りの音で誰の声も聞こえない。
 それに眩しくて目も開けることができなかった。
 しばらくの間俺はただ草むらにしがみついていることしかできないでいた。

>34話へ
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