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RAINBOW STORY - 35 One doubtful wagon -

 俺達は村の人達のことも聞かないといけない!
 リリスのことですっかり忘れていた。


「そうか……。せっかく話してくれたところ悪いんだが、俺に分かることは何もないようだ」
「あの!」


 丁度ブラストが説明を終えたらしい。
 俺は早速話を切り出した。


「怪しい馬車を見ませんでしたか? 何台も大きな馬車がこの草原に向かっていったらしいんですけど!」
 俺の言葉を聞きしばらく首を捻っていたご主人だったが、急に何か思い出したような表情をした。


「そういえば……、怪しい馬車は見たぞ。一台だけだったが、ここに来た」
「詳しく聞かせてください!!」
 俺たちは食いつかんばかりに言った。


「お、おぉ。……確か2日ほど前だったか……」
 ご主人は俺達のあまりの剣幕に少したじろぎながらも、詳しい話を聞かせてくれた。


 その話によると……
 2日ほど前の夜遅く。
 誰かが宿にやってきたらしい。


 その夜、店番をしていた人に起こされ、その人物の応対に向かったご主人。
 店にやってきた人は外で待っているらしく外に出ると、一台馬車が止まっていたそうだ。


 その馬車は荷台も馬も何もかも真っ黒で、かなり異質だったらしい。
 そして、ご主人が近づくと荷台に乗っていた、人物が下りてきて、食料を大量に買っていったとのこと。


「その人物って一体どんな人だったんですか?」
 もしかしたら、俺たちが森で会ったあの男かもしれない。


「そうだな……暗くてよくは見えなかったんだが……。確か髪は真っ黒で……片目が隠れてたな」
 俺達は思わず顔を見合わせる。
 森出会った男も黒髪で片目が隠れていた!


「そいつ目の下に何か書いてありませんでしたか?」
 確かあの男の目の下には何か文字が刻んであったはずだ。


「いや、暗くてそこまで細かいところは見えなかった」
「そうですか……」
 確証はないが、あの男である可能性は高い。


「それでどこに向かったか分かります?」
「あぁ、首都に立ち寄ると言っていた。それ以上は何も言ってくれなかったがね」
 ブラストの質問にご主人はそう答えると肩をすくめた。


「いかにも何か悪事を働こうとしているような、怪しさがあったよ。キミ達もこれから首都に行くんだったら気をつけた方がいいかもしれないね」
「はい、どうもありがとうございました」
 俺達は礼を言うのもそこそこにロビーを後にした。


 早いとこ部屋に帰ってこのことをフラウに伝えた方がいいだろう。

>36話へ
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