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RAINBOW STORY - 38 Mixing idea -

「フレアー!!!!!」
「んぁ!?」
 耳元でいきなり名前を叫ばれた。
 反射的に飛び起きる俺。


「はい、おはよう!」
 そんな俺の目の前に立っていたのは寝込んでいたのが信じられないくらい元気なリリスだった。
 もしかして俺は夢を見てたのか?


「ほら! ボーっとしてないで! さっさと出発の準備準備!」
 周りを見渡すと確かにここは平原の中の宿だった。
 夢じゃないよなぁ。


 俺は顔をこすりながら立ち上がった。
 とりあえず顔でも洗うか。


「フレア!!」
「ほいほい!」
 いきなりリスに後ろから声をかけられ、慌てて振り返った。
 何だ、まだ文句があるのか?


「……昨日は……ありがとね」
「……! ……いいってことよ!」
 意外な言葉に驚きつつも俺は満面の笑みを返した。


   :


「……おいフレア、本当にお前は迷惑ばっかりかけやがって。お前大丈夫っつたのになんで寝てんだよ! お前が寝てる間リリスに何かあったらどうするつもりだったんだ!!」
 宿屋を出るなりブラストが突っかかってきた。
 どうやら宿にいる間は人の目を気にして黙っていたようだ。
「あらら、情報伝達が早いねぇ~」
「あららじゃねぇ! だからおまえは……!」
 またブラストの説教が始まった。
 こりゃあしばらく終わらないぞ……。


   :


「痛っ!!」
 大きく尻餅をついた私は思わず呻き声を上げた。
 痛むお尻をさすりながら前を見ると、そこは建物と建物の間。
 路地裏というヤツだろうか。


 両サイドに建つ建物はどちらともレンガ造り。
 こんな家はまったく見覚えがない。


 それにしてもここは薄暗い。
 とにかくここを出よう。


 しばらく道を進むと大通りらしきものが見えてきた。
 大通りは沢山の人が行きかっている。


「え?!……ウソ……?」
 今、確かに私は見た!
 猫耳と尻尾の生えた人を!!


 もちろん私の住んでいる場所の近くでもたまにコスプレをしている人は見たことある。
 でも今のは明らかに本物だった。
 だってすごく滑らかに動いていたから!


 で、でも今やそんな製品が出回っているのかもしれない。
 まさか、本当にファンタジーの世界へきてしまったの……?


   :


「おいみんな! 見てみろよ! ここから首都が見えるぜ!!」
 小高い丘の上から下を見下ろし俺はそう歓声を上げた。
 後ろからどやどやとみんながついてくる気配がする。


「ほんとだ!」
「大きな城だねぇ!」
「僕早く行ってあの城見てみたい!!」
 リリスやフラウ達が口々に声をあげた。


「よし、もう一息って所か。これなら昼ごろには着くだろ、急ぐぞ」
 ブラストがすたすたと先に行くのを少し遅れて追いかけながら、俺は首都を見つめていた。

>39話へ
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