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Another fantasy ? 62 ?

 どう行くかたずねても、シーは左右に首をかしげながらう?んとうなるだけだ。


 参ったな、ここはいったん井戸の上に出てみようか。
 もしかしたら僕らがさっきの小部屋を調べているうちに二人は外に戻っているかもしれない。


 そう考えて僕がシーに引き返すことも選択肢に入れようとしたところだった。


(真ん中の道!)


「うああっ?!」
「うひゃぁ?!」
 不意に頭の中にバリアの声が響き、外にいたとき急に話しかけられた時と同じように僕は思わず叫ぶ。
 もちろんシーだって僕の急な叫び声に驚いて同じように叫んだ。


 あわてて辺りを見回す僕だったが、幸い井戸の中はシーンと静まり返ったままで、泥お化けの現れる気配もなさそうだった。


「また天使か悪魔?」
 シーが胸を押さえながら聞いてきた。
 僕はこくりとうなずきながらもバリアに抗議する。


(何で急に話しかけるんだよ!びっくりするじゃないか!ここはさっきもモンスターみたいなのが出てきて、大きな声出したらそいつに見つかるかもしれないんだからな!)
(うるっさい!いいから早く真ん中の道・・・)

“ウグワアアァァァァァァ!!!!”

 僕とシーは瞬時に身を硬くして二人よりそった。
 さっきからバリアが口に出している真ん中の道の奥のほうから突然、何かくぐもった叫び声のようなものが聞こえてきたからだ。


「まさかさっきの泥お化け?」
「わ・・・わわ・・・わかんない!!」
 僕が言うとシーが震える声でそう言った。
 僕も今にも震えがきそうで、とても怖い。


(・・・やっぱり何かいるんだ!ケイ!早く真ん中の道に言って!!)
「む・・・無茶言うなよぉ!」
 僕はあまりの怖さに冷静さを忘れ、声に出して返事を返す。


(あんたったらほんと意気地なしだね!何?そんじゃあんたどうすんの?怖いからこの子連れて他の仲間ほっといて逃げるの?!)
「・・・う。」
 僕は恐怖と戦うのに必死でろくな返事が返せなかった。


 進むのも嫌だ。
 ただ、リクやブレイズを置いて逃げるのも嫌だ。


(なら前に進みなさい。な?に、あんたには天使と悪魔がついてるんだから、ちょっとやそっとのことくらい平気平気。万が一あんたが気を失っても、私がどうにかしてあげる。)
 僕はシーの手前は泣き出すのだけは避けたい、ちゃんとかっこいいところを見せたい、そして何より、後からバリアに今回のことで言われたくない!


 僕はどうにか自分を奮い立たせた。
 大丈夫、きっと何とかなる。


「シー、行こう。リクやブレイズをほっとけない。それに奥に何があるのかちゃんと確かめて帰らないと、僕らに依頼を任せた人や、ラムザのみんなに申し訳が立たないよ。」


 そうだ、どっちにしろ僕らはこの井戸の奥まで進んで、ここに何がいるのか確かめないといけないのだ。


 シーは僕を少し見上げるとうつむき加減にうんとうなずいた。

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