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Another fantasy ? 66 ?

 後ろでリクが立ち上がり、釣られて僕とシ?も立ち上がる。


 パラパラと軽く凍った泥が落ち、リクが僕らを押しのけ先に通路へと出た。
 そしてリクは地面からさっき投げた何かを拾い上げる。


「何それ?」
 僕が聞くと、リクはいたずらっぽい笑みを浮かべた。
「秘密道具だ。」
 リクは拾い上げた無色透明の球をすぐにポケットへと突っ込む。


 なんとなくリクの持っている球に見覚えがあったような気がするけど、なかなか思い出せない。
 けど、そんなに重要なことじゃないだろう。


「どうやら凍っちまえば復活はできないようだな。」
 リクは少し白くなった泥を見下ろして言った。


 そんなリクを見て今度こそ本当にうれしい気分になる。


「リクー!」
 僕とシーはほぼ同時に声を上げ、リクに飛びついた。


「ぎゃぁ!」
「よかった、ほんとによかった!」
「うおい!俺にそっちの趣味はねぇぞ、コラ!」
 僕とシーに飛びつかれリクはどこかうれしそうな顔を浮かべながら怒鳴った。

「わぁ?、リクぅ?!!」
 シーなんか泣き始めてしまう。


「だぁぁ、シー泣くな!それにケイお前プレートがぶつかっていてぇよ!」
「あ・・・あぁ、ごめん。」
 僕は自分が着けていた部分鎧を見て、ようやくリクから離れた。


「そんで、お前らはどうやらまだブレイズは見つけてねえみたいだな。」
「あ!」
 リクがシーをなだめながら言い、僕はブレイズのことをすっかり忘れていたのに気づいた。


 なんだかブレイズに対してとても申し訳ない気持ちになったが、リクの言葉が何か引っかかった。
 ブレイズは見つけてない?
 リクはブレイズがここに来たことを知っているのか?


「あぁ、俺が最初泥のバケモンみたいなのを見て、大声出しちまったんだけどさ。それがきっとお前らにも聞こえたんだろうな。俺がバケモンから何とか逃げたあとに、ブレイズが俺を呼ぶ声がしたんだ。」
 


 リクの話によると、しばらく聞こえていたブレイズの声が遠ざかっていき、あとから何も聞こえなくなってしまったらしい。
 それで、リクは今僕らがいるこの道を進んでいたところ、何度か泥お化けにつかまりそうになったが、泥の中に隠れると、お化けをしのぐことができることを発見し、たまたまリクが身を潜めていたところに僕らが現れたということだった。

「ったく、泥モンの立てる音とはぜんぜん違う音がしたときはほんとびびったぜ。」
「泥モン?」
「泥のモンスター略して泥モン、そのほうが呼びやすいだろ?」
「はぁ・・・。」


「んで、その泥モンってよぉ・・・鳴くのか?」
「鳴く?」
「あぁ、一回だけものすごい叫び声みたいのがしただろ?」
 僕はそれを聞いて、この道に入る前のことを思い出した。


 道に入る前確かにぐわぁぁぁ!っていうくぐもった叫び声みたいなのが聞こえたんだっけ。
 これはリクにもちゃんと聞こえていたんだ。


「お前らにも聞こえたのか?」
 僕はリクの質問にうなずき、この道に入る前のことを話す。


「なるほどな。まぁ、さっきの声が今回の依頼にあった井戸から聞こえる声なのかどうかはともかく、新手の泥モンが来る前にここを抜けようぜ。」

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