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RAINBOW STORY - 41 Aisle -

「なぁなぁ、あの子さっきからなんか変じゃないか?」
「確かにな。フレアを見ただけでかなり驚いていたし、その後も顔色が悪かった。ずっと辺りをきょろきょろしてたし、地図を見ていた所を見ると地元の人じゃなさそうだ」
 俺はブラストの話を聞きながら後ろを振り返った。


 オレンジに近い明るい髪の女の子は小走りにこっちへ向かってきている。
「ほら、今も遅れてついてきてる。なんか考えてたみたいだな」


「あの子さぁ、思ったんだけど、服装変じゃない? なかなかあんな薄着の人は見ないよ? それに荷物を一つも持ってないし」
 リリスはリリスらしく女の子の服を見ていたようだ。


 言われてみれば確かに、彼女は半袖半パン、腰には上着を巻いているもののかなりの薄着。
 フェザー君もかなりの薄着だが、まぁこれは子どもで、まだ冒険したり、モンスターと戦ったりしないからであって、彼女はリリスより少し年下くらいに見える。
 そのくらいの歳であれば、少しはモンスターに対して服装の管理ができないとおかしい。


 まぁ俺はあまり服に関しては気にしてないが。
 でもさすがにリュックや鞄など荷物らしきものも持っていそうにないのはおかしすぎる。


「少し話を聞いてみたほうがいいんじゃないか?」
 俺がそう提案すると、リリスが頷いた。
「じゃぁ、一番歳が近そうな私が話すよ。フレアたちじゃ話しにくいだろうからね」


「あの、すみません、皆さん。案内をしますから……」
 リリスが少し後ろに下がったところで入れ替わったように、ブランという青年が前へ出た。


 女の子のことはリリスに任せて、俺は案内を聞いておくか。


   :


「あのさ」
「は、はい?」
 道行く人を眺めていると、また不意に声をかけられた。
 今度はさっき話しかけてきた赤い髪のお兄さんの仲間、ピンク髪のお姉さんだ。


「私はリリス・ルナリアっていうんだ。リリスって呼んで。で、君、名前は?」
「え、ミサキ……あ」
 今思ったけど、ここには私のこと知ってる人はいないんだから、本名を名乗らなくてもいいんじゃないかな……。
 ライムなんて名前変だし、なんかいい名前ないかな……。


「ミサキ……?」
「あ! 違うんです! えっと……あ、アイルです。アイルっていいます」
「へぇ、アイルちゃん」
 なんだかちゃん付けで呼ばれるとすごく違和感がある。


「アイルでいいです」
「そぉ? ならアイルって呼ばせてもらうね」
「はい!」 
 アイル……か、私の小説の主人公の名前……。
 こんなところでお世話になるなんて。


 それにしても彼女は目立ちたがりの高校生みたいな感じの服装だ。
 話しかけづらい雰囲気を醸し出してる。
 でも話してみればいい人だね。
 彼女となら少しは話ができるかも。


「それでさ。その服ってどこで買ったの?」
「え? ええと……」


 やっぱり世界が違えど、この年頃の人の関心はみんなファッションにいっちゃうわけ?
 でも私そんなお洒落な服装じゃないし……。
 それにどこで買ったかなんて忘れちゃったよ。
 というかどこで買ったにしてもここには存在してないし。


「えと、覚えてないです……」
「そうか……。あ、そういえばどこ出身? 私はここから南の方角の小さい村から来たんだけど」
「東京です……あ」
「へぇ、トウキョウか。聞いたことないね。それってどこ?」
 ヤバいヤバいよ!
 東京なんてないでしょ!


「え? えっと……ひ、東です! ……東の方の……街です」
「へぇ~、そうなんだ。今度調べてみるね」
 いやいや、調べないで!!
 忘れてくれることを切に祈る!


「そういえばこの町へは何しに?」
 う……この質問にはどう答えよう……?
 ここは正直に目的を話したほうがいいかな?
 まぁどこかのチームに入らないといけないっていうのもこういう大きな街に来る理由になるかもしれないし。
 ものは試し、言ってみよう。


「私は、仲間を探しに来たんです。同じチームに入れてくれる仲間を」

>42話へ
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