スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

Another fantasy ? 73 ?

「さて、かけっこは十分満喫できたかな?」
 不意に再び背後から声がし、僕の方を見ていたリクとシーの表情が強張る。


 急いで振り返ると僕の後ろにさっきの手が浮かんでいた。
「来たな!モンスター!」


 僕はさっと身構える・・・も、最初に活躍するのはシーとだいうことを思い出し、僕は少し後ずさる。
「ふん、威勢がいいのは口だけか!あぁ?」
 手が何か言うごとに周りの空気がぴりぴりと振動する。


「おい、何で後ずさってんだ!」
 リクが慌てたように僕の後ろで言うけど、今は説明してられない。


「シー!」 
 僕は囁くような声で、相手に聞こえないように言った。
「マグであいつの魔法を受け止めてくれないか。その後のことはまた後で言うから。」


「何をコソコソと!!よくも俺様を長い間こんな湿っぽいところに放っておいてくれたな、人間共、コノヤロー!!」
 なんとも不良のような口ぶりで、手は言う。
 声は低くて渋めなんだけど、口調は偉そうな子供のようだ。


「ここに迷い込んだが運の尽き。今までの憂さ晴らしにまずはお前らからだ!!」
 言うが早いか呪文の詠唱もろくなチャージもなしに、僕の前に浮かぶ両手の先には、直径1メートルはあろうかという魔力球にしては大きすぎる闇色の球が出現した。
 球からは紫の電流のようなものがバチバチと走り、あんなものに当たればひとたまりも無いことは容易に伺える。


「シー!」
「モナセワゾウエ ヲルヌケトウヤ スキアナホディモヤラ ヤバヂソワ ミワエクレエアキマエ メルワノス ヲロナマワモロ ヲロアカゼチコリ ミワエクラ スキアナホジモヤル エスエソトミウ マグ・クラウザンド!!」
 僕が叫ぶと同時にシーは詠唱を始め、聞いたことも無いくらい早口で呪文を唱え終えた。


 そして呪文を唱え終わると同時に魔力球が発射される。
 今僕らの目の前には黒い点、そしてそのバックに迫りくる黒い二つの球。


 こんなときでも頭の中には呪文が翻訳された文が浮かぶ。
(魔の存在よ 我に応えよ 世界の狭間より呼び出さん 魔を受ける大雲よ 群れをなし 我らの身を守れ 我らを傷つける魔を受けろ 世界の狭間より押し寄せたまえ マグ・クラウザンド)
 あぁ、そんな翻訳された文なんて気にしている場合ではない!


 しかし、もう目の前に球は迫る。
 僕は思わず目をつぶった。

スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yamattulann

Author:yamattulann
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。