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RAINBOW STORY - 42 Do you enter the school? -

 やはり気になって町の案内も聞かず聞き耳をたてていた俺は彼女の予想外の言葉に驚いた。


 どんな目的があるのかは想像も付かなかったけど、仲間を探しにきただなんて。
 しかもたった一人で。
 彼女の身に何があったのだろう?


「そう……。それじゃ、これから学校に行くっていうのは丁度いいかもね。そこには冒険に出ようとしている人がいっぱいいるだろうし。がんばってね」
「は、はい……」
 リリスはそこで会話を打ち切り、俺達の元へ戻ってきた。 


「聞いてた?」
 小さなリリスの声に俺は黙って頷いた。


「そう。やっぱりなんだかよく分からないね。住んでいるって言った町の場所も聞いたことなかったし、どの質問をしても慌てたみたいな反応。でも最後の質問だけは迷いがなかった。きっとあれは他の言葉が嘘だとしても本当だろうね」
「そ、そうか」


 短時間でよくもそこまで人のことを観察できるな、リリスのヤツ。
 俺もいつもそんな目で見られてたのか?
 まぁ、いちいち人のことを分析したりなんかしないかな?


「皆さん! もう少しで学校ですよ。ほらそこに見える大きな建物。あれが学校の寮です!」
 ブランという青年が指差す方向にはかなり大きな石造りの建物があった。


 何人もの生徒があの中で暮らしているのだから、それくらいの大きさは当然だろうか。
 広い町や大きな建物は見慣れてないから、どれも新鮮に感じる。


「ところで、これから皆さんはどうなさるんですか?」


   :


 道は本当に様々な見た目の人が行き交っている。
 さっき見た猫耳と尻尾の生えたような人の他に、魚の鰭が生えたような人、背がとても小さな人、背中に羽の生えた人、仮面をつけた人、耳が長くとがった人、ふわふわと中に浮いている人、見始めたらどの人にも見入ってしまいそう。
 まるでゲームの世界に迷い込んだみたいだ。


 ここが私の憧れた世界か……。
 不安もかなり大きいけれど、すごく幸せな気分。
 こんな経験できるなんて夢でも幸せだな。


 ……いや、やっぱり夢であってほしい。
 さっきのリリスさんの様子からすると、リリスさんたちのチームには入れてもらえそうにない。
 何か急ぎの用でもあるのかな?
 詳しいことは分からないけど、また誰か他の人達を探すしかないみたいだ。


 今思えば私普通に日本語で会話ができてる。
 それとも私が話しているのは日本語のつもりでも相手には違った風に聞こえてるのかな?
 今度スライムに会う機会があれば聞いてみよう。
 あまり会いたくないけど。


「……これからどうなさるんですか?」
 不意に前を歩いていたブランさんの声が耳に入った。
 そういえば全然案内を聞いてなかった。


 さっき地図のあった場所からずいぶん遠くまで来たなぁ。
 もうさっきの場所には一人じゃ戻れないかも。


「俺達は地図を貰えたら宿を探す。急ぎの用があるから」
 青髪メガネの青年が答えた。


「私と……フェザー君は……学校に……入学……したい……です」
「え?!」


   :


「この前……宿で……フェザー君と……二人で……いた時に……話を……したん……ですけど。……元は……私……冒険者を……目指して……いたんです」
 意外なレイさんの言葉に俺達は驚きを隠せなかった。

>43話へ
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