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Another fantasy ? 75 ?

 天井に開いた穴から不意に落ちてきたそれは、とても痛そうな音を立て僕らの横に落ちる。
 もうもうと上がる砂煙で何が落っこちてきたのか分からない。
 


 そして次の瞬間、再び猛スピードで、天井の穴から眩い光の球が飛び込んできた。
 それは僕の方に方向を変え突っ込んでくる。


 避ける間なんてなく、僕は驚きに目を見開くリクとシーの目の前を舞った。
「うわぁ!!」
 視界がぐるぐると回り、何がなんだか分からないうちに地面に激突する。


「ケイ!」
 リクとシーが何度呼んだか知れない僕の名を呼ぶ声がして、駆け寄ってくる足音がした。


「あ!!ケイ、顔の模様が・・・消えた!」
 シーの驚く声がして、僕は恐る恐る目を開けた。
 するとすんなりと左目も開く。
 ちゃんと視力もあり、僕の顔を覗き込むシーのくしゃくしゃにゆがんだ顔と、リクの笑顔が見えた。


「顔の・・・模様?」
「そうだよぉ!!さっきケイの顔に真っ赤な変な模様が・・・うわあぁああぁああん!!」
 ついにシーは大声で泣き出してしまった。


「う・・・。」
 が、不意に僕らの横でうめき声がした。
 見ると治まってきた砂煙の中、さっきの手が震えながら蠢いている。
 一気に緊張する場の空気。


 が、そこへ
「ケイ?!大丈夫??目治ったぁ??」
 パタパタとこうもりに似た羽を動かしながら、天井に開いた大穴から姿を現したのはキルアだ!
 その間延びした話し方で、一気に緊張感が無くなる。


「うぉぉぃ!ケイ!まさか・・・あれが例の?!」
 リクは僕の肩をつかみ、がんがん揺さぶった。
「そ、そ、そうだよぉう。ゆらぁさぁないでー!」


「あ!あの顔の模様!さっきのケイそっくり!」
 今度はシーがキルアを見て声を上げる。
 シーはもう涙を拭き、まだひっくとしゃっくりが出てるときみたいに体が震えているけど、泣くのは収まった様子。


 キルアの顔の模様、左目・・・。
 これは後で天使と悪魔の二人に僕に何をしたのか話を聞いてみなければ。


「よいっしょっとぉ?。」
 キルアはふんわりと地面に着地し、さっきまで羽だった部分が茶色いマントに変わる。


 そしてキルアははっしと地面に伏している両手を見た。
 さっきまで元気だったその手は赤い模様が力なく光り、全体的に傷ついてぼろぼろになっている。


 一体さっきまで上空にいたキルアとバリアは、この手に対して何をやらかしたっていうんだろう?
 でも、一つ分かるのはキルアもバリアも相当なヤツってこと。
 あぁ、そんなのが僕の中にいるなんて末恐ろしい。


 そして、両手はもぞもぞと地面の上を這うように動き、両手の指先をそろえ、少し両手の間を空けた。
 さながら土下座でもするかのような手の位置や形。


 僕らが固唾を呑んで見守っていると、手が言葉を発した。


「弟子にしてください!!」


 僕ら3人の前に一陣の風が吹く。


 この手とキルアたちが一体何をしていたのか分からない僕らにとっては、目の前の悪魔と両手の間にどんなドラマがあったかのか知る由もない。
 僕ら3人は蚊帳の外である。


「はぁ、そりゃぁ、まぁさっきのことを見れば私の弟子になりたいってのもぉ・・・わかんなくはぁ・・・ないんだけどもぉ。」
 キルアは困ったように頬をぽりぽりと掻きながら、ちらちらと僕を見た。
 え、何?僕に何か?


(僕に何かじゃない!)
「うっく・・・!!」
 何でこの天使はこのように不意打ちがお好きなの!


(不意打ちが好きなわけじゃない!私もここは黙って見守ろうとしてたけど、あんたぜんぜん分かってない!)
(わかってないって今の状況から何が分かるっていうのさ!)


(あいつをあんたが弟子にすんの!他にそれしかないでしょ?!)

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