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Another fantasy ? 78 ?

「ブレイズ!」
 僕が叫ぶと一瞬の間のあと、シーとリクも叫んだ。


「ブレイズ・・・?」
 手は指を組み何か考えるような声を出した。


「君、ブレイズって知らない?ヴィクマー族で、結構大きな男の人で・・・」
「あぁ!」
 僕が言うと彼はぽんと手を叩いた。


「わかったっす!ドアの前まで戻りましょう!師匠!」
 言うが早いか彼はいい音で指を鳴らし、気づくと僕らは泥の溜まった道へと通じるドアの前にいた。


 急いでリクがドアをドアノブを捻るとすんなりとドアは開き、ドアを開けた先に待っていたのは喋る泥モンではなく、体中余すところ無く泥だらけで倒れているブレイズの姿だった。


「ブレイズ!!」
 シーとリクが駆け寄る。


「ねぇ!君、ここらにいる泥のお化けみたいなのって何?」
 僕もブレイズの元へと急ぎたかったが、ふと手が何か知ってやしまいかと手に聞いてみる。
「あぁ、あ
いつらは俺の雑用係っすよ!」
 事も無げにいう彼。


「なんだってー!!」
 僕は驚いて、思わず大声を出すと、手は急におびえたように縮こまってしまう。
「あぁ、ごめん、怒ったわけじゃない。」
 どうも、彼は小心者のようだ。
 そして怖いと無口になる傾向がある様子。


「う・・・。」
 手について分析しているとき、小さなうめき声が聞こえた。
 見るとブレイズが目を開けている!
「ブレイズ!」
 僕もシーとリクと同じようにブレイズの脇へしゃがみこんだ。


「ここは・・・?」
「井戸の中だよ!調査に来てた・・・あ!」
 シーがそう言いかけて、僕らは思い出した。
 そうだ!僕らの本来の目的はブレイズを助けに来たわけでも、魔王を味方に引き入れにきたわけでもない!
 それは全部今回の目的の付属品のようなものであり、本来僕らはこの井戸の中から聞こえる呻き声、叫び声を調査しに来たんだ!
 僕はブレイズへの説明はリクたちに任せ立ち上がる。


「ねぇ!君!ここには一匹喋る泥お化けがいたよね!」
 僕が考えるに、井戸から聞こえる声はその泥お化けが発していたものだ。
 きっと彼は人々に対し思うことがあって、それを伝えようと毎晩井戸の底から叫んでいたに違いない!


「え?喋る?」
 しかし、手から返って来た返事は僕の予想とは全く違ったものだった。
「喋るやつなんていないっすよ?大体、泥共に意思は無いですもん。喋るような知能はありませんよ?。師匠は面白いこと言うなぁ?。」
 ははは・・・と笑い始める手を呆然と見つめる僕。


 さすがに僕の表情を見ておかしいと思ったのか
「マジで喋るやついました?ここの泥共には、井戸の中に入ってきたやつを見つけ次第捕まえろ、と言っているだけで・・・」
 と言いよどんだ彼の言葉を聞いて僕はひらめいた。


 僕はさっとブレイズに向き直る。
 ブレイズは何とか立ち上がり、僕の後ろに浮かぶ手を指差して驚いているところだった。


「ブレイズ!」
「ん?」
 急に名前を呼んだものだから少し驚いたようにブレイズが僕の顔を見た。


「ブレイズ、今までどこにいたの?」
 僕が聞くと
「そりゃ今から聞くところだろーが。」
 と言うリクの言葉が返ってきたが、この際無視させていただく。
 ごめん、リク。


「もしかして泥モンの中にいたんじゃ?」
 僕が言うとシー、リク、ブレイズ全員目を見開いた。

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