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RAINBOW STORY - 43 Glasses = rigmarole -

 ゆっくりと話してくれたレイさんの話をまとめてみると……。


 どうやらリリスが倒れてしまった時泊まりに行った宿で、フェザー君とレイさんの二人は首都に行った後どうするか話し合ったらしい。


 そういえば首都までの仲間だったな。
 報酬は前払いで貰ってるし、いつ別れても大丈夫ではあるんだが、いざ別れるとなると、短い間だったけど寂しいものがある……。


 それで、レイさんは元から冒険者になるつもりで、首都へ向かっていたらしい。
 初めて会った街で占い屋をしていたのも、首都までの旅の資金を稼ぐためだったようだ。


 それでフェザー君も宿のご主人から旅をするなら冒険者になっておいたほうがいいと話を聞いて、冒険者になりたいとは思っていたらしい。


「それじゃ、二人とは学校でお別れなのか」
 俺は急な別れ話に落ち込みながらもなんとか笑顔を浮かべた。


「……あの、ちょっといいですか? あなた方の急な用事というのは一体……?」


   :


 ブランという青年の質問に私は少し身を乗り出した。
 私もさっきから彼らの用事というのは何か気になっていたんだ。
 なんだか聞き辛くて聞けなかったけど、これはチャンス!


「あぁ……それか……。少し長くなるけど……」
 さっきからハキハキと話していた赤い髪の青年が珍しく言葉を詰まらせた。
 やはり何かあるらしい。


「いいですよ、それじゃ、道で話すのもなんですから、一旦学校に行きましょう。すぐそこですから」
 ブランさんの言葉に全員頷き返し、私達は学校に向かった。


   :


「そうですか……。それで、急いでいたんですね」
 長かった話が終わり私はようやくほっと息をついた。


 それにしても急に住んでいた場所が焼き払われて家族や知り合いみんながいなくなってしまうだなんて……。
 そんなことがあったら私はどうなってしまうんだろう?
 その人達が生きている可能性があるにしても私だったら壊れてしまうかも。
 今こうやって普通にしていられるこの人達は強いんだな。
 猫一匹いなくなっただけでこうなのに、私ってば随分と平和な世界に生まれたものだよ。


「でもですね……」
 ブランさんがメガネをくいくいやりながら少し俯いた。
 これは何か反論的なものが返ってきそうだ。
 私のクラスにもこんなやつがいた。


「考えてもみてください。何日か前に宿屋に訪れたという馬車は本当にあなた達が追っていた馬車なのかはっきりしたことは分かりませんよね? そもそもここに来る前に立ち寄ったという町で聞いた怪しい馬車の情報。その馬車は確かに怪しいですがそれもはっきりとあなた達の探している人達が乗っているとは限らないわけです。更にもしその馬車にあなた達の探し人が乗っているとして、それでいてこの首都にその馬車が来ていたとしても、そう簡単に見つかりますか? それに立ち寄るだけと言っていたなら、もう首都にはその探し人はおらず他の場所へと行ってしまったのではないでしょうか? 大体ここで何とか手がかりが見つかったとしても最近物騒ですから冒険者や商人の資格がないと通れなくなっている場所も増えています。このまま行ってもどこかで足止めされ、どっちにしろ、手がかりはないに等しくなるでしょう。しかも……」


「分かった!! 分かったから要点を言え!」
 早口でまくし立てるブランさんの声をブラストさんが遮った。
 ブラストさんの顔には少し青筋が立っている。


 やはりブランさんは思った通りの性格だったようだ。
 まったく、賢いのかそうじゃないのか……。
 本当に賢いならもっと話をまとめて話してほしいよ。


「え~、ゴホン。要するに学校へ入学しましょうよ、と言いたいわけです」

>44話へ
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