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Another fantasy ? 79 ?


















「あの・・・」
 そこへ声が上がった。
 その声はあの手のものだ。


(黙って聞いてりゃ詰めが甘いねぇ、あんた。)
 苦笑交じりのバリアの声が僕のガラスのハートに突き刺さった。
 い、痛い、心が!


「で、ブレイズのことは納得できたんだけどよ。結局、井戸の中から夜な夜な聞こえてくる声ってのはなんなんだ?」
 リクの言葉に僕は思わず固まってしまった。
 何故なら僕はそこまで考えていなかったからである。


「そして僕らを発見し、何とかして泥の中から出られないことを伝えようとしたけど伝えられず、仕方ないから、自分は入ることのできなかったドアの前まで案内した。ってところじゃないかな?」
「そのとおり。」
 僕は自分の考えが全て合っていた、爽快感が実に気持ちのいいものだと実感した。


 そして僕はその言葉を受け継ぎ、話を続ける。
「そして、ブレイズは何か手立てはないかと洞窟の中を歩き回っていた。そう言うわけだね。」
 僕の言葉にブレイズは深くうなずく。
 なるほど、とリクやシーも頷いた。


 僕は自分の考えがあっていることに対し、ちょっと満足しながらも続きを話す。
「それで、ブレイズはしばらく気を失ってしまったんだ。その間リクは通路の先に進み、僕らは井戸の中に入ってきた。そして時間が経ち、目を覚ましたブレイズは自分が泥に囲まれていることに気づいて、泥の中から抜け出そうとしたけど出れず、そのとき力を入れるためか何かで叫んだ声が僕やリクに聞こえたんじゃないかな?」
 そう言うとブレイズは何か思い出すように目を瞑った後
「きっとそうだ。俺は泥の中からどうしても抜け出せないから、思い切り蹴れば大丈夫じゃないか、って、一発気合入れて蹴ってみたんだ。そしたら、さっきまで動いていた泥が動かなくなって、足だけ地面についた。相変わらず泥の外には出られなかったんだが。」
 ブレイズは苦々しい顔でそうかたった。


「僕の推測がいろいろと入るんだけどね。まず最初、リクの悲鳴が聞こえて、それからブレイズが穴に下りていった。それから程なくブレイズは泥モンにつかまってしまったんだと思う。そして、泥モンにつかまると意識がなくなっちゃうんじゃないかな?」
 僕が手のほうに顔を向けると、急に話を振られ、手は少し慌てたようにしたが、
「そっす。」
 と返事をした。


「お前!気づいてたのに、助けてくれなかったのか?!」
「違うよ!今気づいたんだ!」
 僕らが言い合うとシーとリクはわけが分からない、と言うような顔をしたので、頭の中の整理もかねて一から説明してみることにした。


 僕の”ブレイズは泥モンの中にいた”発言は、特にブレイズが一番驚いているが、彼の表情には同時に怒りのようなものも見えた。

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