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もうひとつの幻想 19

「あ、実はね。普段なら他の組織に適当にモンスター退治なんかは任せておくんだけど、実はその海岸私の娘の遊び場所なの。できるだけ早く手を打ちたいのよ。政府ったら一つ行動するのにえらく時間がかかるんだもの」
「娘・・・あぁ!ハウリナちゃんだ!」
 ユナさんの言葉の後半には全く関心を示さなかったのだが、ハーブが娘と言う所で反応を見せた。
 そうだ、確かミクルとユナさんの間には子供がいたのだ。


「今何歳でしたっけ?」
 ハーブが嬉しそうな表情で聞いた。
 ハーブは大の子供好き。
 好きあらば一緒に遊ぼうという魂胆だろう。


「今5歳ね。ちょうど初級魔法が使えるようになって、モンスターたちに興味を持ち始めたところなの」
 そうか、もう5歳になるのか。
 私たちもまだ子供っぽかった時にハウリナちゃんは誕生したんだっけ。
 彼女は生まれて少しした時にちらりと見たくらいで、今までに面と向かって会った事はない。


「ハウリナったら放っといたらすぐに家を脱走して町を歩き回るの。それで最近のお気に入りが大広場と、例の海岸」
 大広場というのはきっとシアグラード広場の事だ。
 そこなら子供心くすぐる面白い見せ物などを沢山やっている。
 ハウリナちゃんもきっとそこに何か惹かれる物があったのだろう。


「最近いつもスカッシーのガスのにおいをつけて帰ってくるの。それがたまらなくって。あ、でも退治してって言ったけど海に追い払ってくれるだけでいいの。後で、スカッシー大量発生の原因を調べるから、全部じゃなくてもだいたいの数片づけてくれればいいわ。あなた達は急ぐんでしょう?」
 彼女は地図を折り畳みながら私たちに言った。
 私は大いに頷く。
 今さっきラムザで時計を見たがその時丁度昼だった。
 それから1時間ほど経っている。
 これから短時間でスカッシーを片づけることができたら今日中に洞窟へ出向けるだろうか。


「そうそう。彼らは冷気には滅法強いけど、逆に火とか熱いものにはかなり弱いわ。あと光にもね。スカッシー攻略には是非熱いものや光を役立てて頂戴。あ、もちろん応援は呼べばいいわ。片付けてくれるのなら手段は問わない。まぁ、もちろん法に触れない範囲だけどね。」
「わかりました!では急ぐので、これくらいで・・・」
 できれば急いでスカッシー問題を片付け、今日中には洞窟へと入ってしまいたい。
 じゃないときっと興奮して眠れないだろう。


「それじゃ、よろしく頼んだわ。これ、持っていくといいわよ」
 と、ユナさんは私たちに小さく畳んだ地図を差し出す。
 私たちはそれをありがたく受け取った。


「もし、ハウリナに会ったら、無茶はしないように言っておいて」

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