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RAINBOW STORY - 51 The first fight -

「嫌っ!!」
 振り上げられた凶器を見て私は身を固めた。
 

 すると服につけていたバッチに手が触れる。
 私は瞬時に、昨日バッチを使って不思議な力を使えたことを思い出し、手に力を込めた。
 すると、何か固いもの同士がぶつかるような音がし、少し地面が揺れる。
 どうも私は何やら防護壁のようなものを張ることに成功したようで、敵の攻撃を跳ね返すことができたようだ。


 相手がよろけた隙を見て私はさっと間を取る。


 どうやら敵は物が集まってできた巨人のようだ。
 何かに操られているのだろうか、敵には顔のようなものもなければ目のようなものもないくせに、私のことはしっかりと認識しているようで、私の方へとゆっくり近づいてくる。


 私は恐怖で体が変に震えるのを感じながらも後ずさる。
 そしてバッチのファイルを取り出した。


 さっき壁を作ったバッチは貝殻の模様のバッチ、確か昨日炎を出したバッチは炎の模様。
 きっとバッチの力はバッチに描いてあるイラストに少なからず関係しているようだ。
 とにかく何か強そうなバッチを探さなければ。


 急いで私はファイルのページをめくる。
「これだ!!」
 一つのバッジに目が留まる。


 私は震える指でファイルから雷の模様が描かれたバッチを取り外すと、力いっぱい握り締めた。


 だが目の前に変化は起きず、敵はいまだゆっくりとこちらに近づいてきている。
 敵の頭上に雷が落ちると思いきや、どうやら変化が現れたのは敵の頭上ではなく私の手。
 手の中に何か私の考えとは別に膨れていく何かがある。


 あわてて手を見ると私の手は電気を帯び、まばゆい光に包まれていた。
 私はわけもわからないまま、とにかく敵に向かって手を突き出す。


 すると次の瞬間手の平から閃光が発射され、敵を貫いた!
 敵に大穴を明けた後もしばらく手からは光が発射され続ける。
 

 私は、これがこのバッチの力なのだと何とか認識し、光で敵を切りつけた。
 どうやらこのバッチの力は手を握れば剣のように雷が変形し、広げるとビームのように発射されるという仕組みのようだ。


「す……すご」
 私もファンタジー小説を書いていて何度か戦闘シーンを書いたけど、実際は迫力が違う!!
 私はさっきまで怖くて震えていたのも忘れて、今の私にはどんな敵でも倒せるような気持ちが沸々と湧いてきた。


 でも自信が持てたとはいえ一人で歩き回るのは危険だろう。
 私は溜めていた電気を弱め、バッチを軽く握ると、誰かと合流するため走り出した。

>52話へ
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