BLACK BIRD 第1章 -2-
「・・・!!」
目を開けると雲がゆっくりと流れていくきれいな青空が見えた。
が、今まで私がいた場所でそんなものが見えるはずがない。
私が見るべきものは蛍光灯のついたコンクリートの天井のはずだ。
あわてて飛び起きた私。
目の前には木々の生い茂る森の入り口が見える。
そして今私が座っているのは黄緑色の草原の上。
こんなところ来たこともなければ見たこともない。
「ここ・・・どこ?」
私は不安にかられながらそうつぶやいた。
私はさっきまで学校にいて、レイアと話をしていたはず・・・。
・・・そうだ!
いきなり鳴るはずの無いチャイムが鳴り始めて・・・だんだん音が大きくなって・・・それから倒れちゃって・・・。
ああ、もう!
何がなんだかわかんない!
「・・・!!何これ?!」
ふと自分の足を見るとなぜかズボンが切られている!
まるで刃物で切りとられたみたいだ。
足を立ててみると、切られた布の部分は何本かの糸でつながっていて、完全に切りとられたわけではないように見えた。
「これじゃあ、もうこのズボンはけないよ・・・。」
どうしてこんなことになったのか分からないけど、これを見て私の不安はさっきよりもっと大きなものになった。
「あ?!服も変わってる!どうなってるの?!」
極度の不安と、予想外のことばかりで、私はかなり頭がパニックになっているようだ。
自分の服がさっきまで着ていたはずの物とまったく変わってしまっていたのにも気づけなかった。
学校にいたときは黒い長ズボンに、白いパーカー、ネコのキャラクターがプリントされたTシャツを着ていたはず。
それが今は何もプリントされていない服を着ていて、腰の部分にはベルトがつけてある。
その服はなぜか片方が半そで、片方は長袖になっており、長袖の方にはいくらか模様がついているが、なんにせよシンプルなデザインだ。
袖のないほうの腕には、ひじの下から包帯が巻かれており、黒い手袋に金のプレートがついたものをはめている。
腰についた白いベルトにはポーチのようなものがついており、その中にはいろいろとものが入っているようで結構な重量があった。
そして肩からは端におもりのようなもののついた厚めの布が2枚下がっており、いったい何のためにその布のようなものがついているのかは分からない。
立ち上がってみると、自分の格好がよく分かった。
もう一度ズボンを見てみると、破けていた方の足とは別の足の太ももには白い布が巻かれている。
意味の分からないものが多いこの服装。
でもベルトについていたものが一番意味が分からなかった。
まず、ベルトについているポーチから突き出ていたもの。
それはゲームに出てくる魔法使いの杖のようにも見えるもので、先に目玉のような飾りと、水晶のような石がついている。
気味が悪いので今は触れないでおこう。
そして、もう一つ意味の分からないもの。
それはベルトの背中側についていた。
ナイフいや、短剣というべきかもしれない。
とにかくそれは、私が暮らしていた場所で持つ必要のないもの。
恐る恐る抜いてみると、よく切れそうな刃が見えた。
急いで腰についたままの鞘へとしまう。
こんな危ないものを持っていて何かあったらどうするんだ、そう思ったものの今自分の周りには誰も・・・何もいない。
これじゃ危ないも何もないじゃないか。
とにかく誰か人がいないか探さなくては・・・。
目を開けると雲がゆっくりと流れていくきれいな青空が見えた。
が、今まで私がいた場所でそんなものが見えるはずがない。
私が見るべきものは蛍光灯のついたコンクリートの天井のはずだ。
あわてて飛び起きた私。
目の前には木々の生い茂る森の入り口が見える。
そして今私が座っているのは黄緑色の草原の上。
こんなところ来たこともなければ見たこともない。
「ここ・・・どこ?」
私は不安にかられながらそうつぶやいた。
私はさっきまで学校にいて、レイアと話をしていたはず・・・。
・・・そうだ!
いきなり鳴るはずの無いチャイムが鳴り始めて・・・だんだん音が大きくなって・・・それから倒れちゃって・・・。
ああ、もう!
何がなんだかわかんない!
「・・・!!何これ?!」
ふと自分の足を見るとなぜかズボンが切られている!
まるで刃物で切りとられたみたいだ。
足を立ててみると、切られた布の部分は何本かの糸でつながっていて、完全に切りとられたわけではないように見えた。
「これじゃあ、もうこのズボンはけないよ・・・。」
どうしてこんなことになったのか分からないけど、これを見て私の不安はさっきよりもっと大きなものになった。
「あ?!服も変わってる!どうなってるの?!」
極度の不安と、予想外のことばかりで、私はかなり頭がパニックになっているようだ。
自分の服がさっきまで着ていたはずの物とまったく変わってしまっていたのにも気づけなかった。
学校にいたときは黒い長ズボンに、白いパーカー、ネコのキャラクターがプリントされたTシャツを着ていたはず。
それが今は何もプリントされていない服を着ていて、腰の部分にはベルトがつけてある。
その服はなぜか片方が半そで、片方は長袖になっており、長袖の方にはいくらか模様がついているが、なんにせよシンプルなデザインだ。
袖のないほうの腕には、ひじの下から包帯が巻かれており、黒い手袋に金のプレートがついたものをはめている。
腰についた白いベルトにはポーチのようなものがついており、その中にはいろいろとものが入っているようで結構な重量があった。
そして肩からは端におもりのようなもののついた厚めの布が2枚下がっており、いったい何のためにその布のようなものがついているのかは分からない。
立ち上がってみると、自分の格好がよく分かった。
もう一度ズボンを見てみると、破けていた方の足とは別の足の太ももには白い布が巻かれている。
意味の分からないものが多いこの服装。
でもベルトについていたものが一番意味が分からなかった。
まず、ベルトについているポーチから突き出ていたもの。
それはゲームに出てくる魔法使いの杖のようにも見えるもので、先に目玉のような飾りと、水晶のような石がついている。
気味が悪いので今は触れないでおこう。
そして、もう一つ意味の分からないもの。
それはベルトの背中側についていた。
ナイフいや、短剣というべきかもしれない。
とにかくそれは、私が暮らしていた場所で持つ必要のないもの。
恐る恐る抜いてみると、よく切れそうな刃が見えた。
急いで腰についたままの鞘へとしまう。
こんな危ないものを持っていて何かあったらどうするんだ、そう思ったものの今自分の周りには誰も・・・何もいない。
これじゃ危ないも何もないじゃないか。
とにかく誰か人がいないか探さなくては・・・。
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