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BLACK BIRD 第1章 -5-

「うわぁっ!」
 間一髪私たち二人はゴブリン的なヤツの攻撃をかわした。


 私は後ろに下がりゴブリン的なヤツと距離をとる。
 海谷は私からはなれたところで軽く身構えていた。


 ゴブリン的なヤツは低いうなり声を上げながら、私と海谷を交互に見ている。
 そしてヤツは海谷をあきらめたようで私のほうを向き、こっちへじりじりと近づいてきた。


 私は足がすくんでうまく動けない。
 それに下手に動いたら攻撃されてしまう可能性だってある。


 どうすれば・・・・そうだ!
 ゲームみたいに戦って倒せば・・・。


 でもどうやって戦うの?
 このナイフで切りつける?
 でもそんなことしたら血が出たりするし、いくらなんでも殺すっていうのは・・・。
 今自分が殺されそうになってるんだから、そんな悠長なことは言ってられない?


 それでもいきなり・・・そうだ!
 別に殺したりする必要はない、動きを止めてしまえばいいんだ。
 動きを止めた隙にここから逃げればいい。
 見た感じあまりこいつは足が速くなさそうだし、体力もなさそうだ。
 腹部を殴るか蹴ればすれば、少しなら動きを止められるはず。
 そう考え私は身構えた。


 向かってきたところにパンチかキックをお見舞いしてやろう。
 そう考えると、自然と体が動き始めた。


 すごく怖いが自分がとても落ち着いていることに気づき、驚く。
 でも好都合だ。


 そして、こっちが考えていたとおり、ゴブリン的なやつはある程度近づくと切りかかってきた!
 私は十分近づくのを見計らって蹴りをお見舞いしようとしたが、ゴブリン的なヤツはナイフを前に突き出していて、蹴りを腹部に向けて出せば、確実に私の足も無事ではすまないだろう。


 私は軽く舌打ちをすると、ゴブリンの背後に回った。
 私は軽く動くからだと、舌打ちをするほどの余裕がある自分に驚いたが、それも一瞬のこと。
 蹴りをかますほどのスペースがないので私は、金のプレートがついた手袋を見、そしてその手で、ゴブリン的なヤツの曲がった背中にパンチをお見舞いした。
 あまりうまく力が入らなかったが、金属の部分で殴ったのだからそれなりのダメージをくらうはず、そしてその場にゴブリンはうずくまってしまう・・・はずだった。


 だが、ゴブリンはパンチの当たった瞬間かなりの勢いで吹き飛んだ。
 予想外の事態に私は固まってしまう。


「わぁ・・・。」
 後ろから海谷の驚いたような声が聞こえる。


 吹き飛んで行ったゴブリンは木の幹へ激突すると、崩れるように地面へと落ちた。
 そして動かなくなったゴブリンは、光に包まれ始めた。
 光はゴブリンを包み終えると、いくつもの球になって空へと昇って行く。
 まるで魂が天へ昇っていくようだ。
 それはとても美しい光景でもあり、身の毛もよだつような光景にも見えた。


「死ん・・・だ・・・の?」
 私はショックと少しの安堵でその場にへたり込んでしまった。
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