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RAINBOW STORY - 115 Mountain of jewel -

「おや? 皆様、お金がご入り用で?」
 ジルはそう言うと、にゃーご! と一声鳴いた。
 そういえば曲がりなりにもジルはねこボンなのだと思い出す。


 なんだか感心してジルを眺めていると、どこからか地響きのような音が聞こえてきた。

 後ろからか?!
 振り返ると、そこには3台のねこ車。
 そのねこ車は3台あり、そのうち2台が二匹ずつ、残る1台は体の大きな一匹のねこボンにより、引っ張られている。
 もうもうと土煙を上げ、こちらに向かってくるねこ車の荷台には、きらきらとカラフルに輝くいくつもの宝石らしきものが山盛り積まれていた。


「魔石?!」
 ブランが叫んだ。
 そうなんだ。
 ねこ車に山と積まれているそれは、どうも魔石のようだ。
 ねこ車は一際盛大な土煙を上げて、俺たちの前に止まった。
 ねこ車を引いていたねこボン達がジルの前に整列する。


「ジル様の仰せの通り、一級品を用意いたしました!」
 一匹でねこ車を引いていた、一番体格のいいねこボンが敬礼する。
 ジルはというと重々しく「うむ」と頷いた。
 威厳がなくもないが、皆一様に小さくかわいらしい見た目をしているので、思わず吹き出してしまいそうになる。
 抑えろ、俺!


「ブラスト様、そして皆様。こちらにこの島でとれる魔石を用意いたしました。好きなだけお持ち帰りください」
 ジルがそう言うが早いか、ブランとリリスが目の色を変えて駆け出した。
 ブランは研究のため、リリスは家計、というか、旅費のためだろう。


 二人の後に続いて、ブラストが学校修復資金のための魔石を見繕いにいこうとしたところを、ジルが止めた。
「ブラスト様、少しお話ししておくことがあるので、こちらへ」
 気になり俺がこっそりついていこうとすると、ジルがすごい目で睨みつけてきた。


「おまえはここで、魔石でも眺めているがいい。ついてくるな!」
 そう言うジルの前で、ブラストが少し不安げな表情を浮かべたが、こうまで言われてしまってはついていくわけにはいかない。 
 ここはブラストに変わって俺が学校用の魔石を見繕うことにしよう。
 幸い、レイさんが一人ぼんやりしていたので、彼女に相談してみることにした。


 :


 あまり欲張ると罰が当たりそうだったので、俺は学校用に小さくても高い値段が付きそうなものを数個と、自分用に赤やオレンジの好きな色の魔石、気に入った魔石を少しもらうことにした。
 そういうわけで、リリスやブランと違って特に欲を出していない俺達は、すぐに暇になった。


 リリスはどれが高く売れるだろうかと荷台を、目を皿のようにして捜索しているし、ブランはブランでいろいろと手にとってはぶつぶつ言い、メモを取り、ため息をはき、アイテムポッドにいくつも魔石を放り込んでいた。
 でも、たまに一度しまった魔石を出しては悩んだりしているところを見ると、ブランはブランなりに遠慮しているんだろう。


>116話へ
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