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RAINBOW STORY - 118 Thing to be shown -

「みなさん、お待たせしました!」
 不意に背後から声がし、振り返るとそこには、ジルとブラストの姿があった。
 ようやく帰ってきたのか!
 

 ブラストの方に視線を向けると、奴は首や腕、手に見知らぬ装飾品類をつけているのが見えた。
 あれはさっき洞窟で俺の頭に降ってきたやつか! 
 あれを身につけているということは、ジルに使い方を教わっていたのか?


「みなさん、魔石は選び終えましたか?」
 相変わらずジルは決して俺に視線を合わせない。
 まぁいいや、もう慣れた。


 リリスやブランの方を見ると、ようやく二人は決心したように、魔石の積まれたねこ車から離れた。
 ブランは相変わらず、何の変化もないアイテムポッドを背負っていたが、リリスが背負っていたリュックはいびつに膨らんでいる。
 だいぶ重そうだが、リリスは涼しい顔。
 どこにそんな力があるんだろうか、軽々とリュックを背負っている。


「選び終えたようですね。あなたは?」
 そこでジルは俺の隣のレイさんを見る。
「私も……選んだ……」と彼女はいつの間に取っていたのか、服のポケットから澄んだ透明の、丸っこい石を取り出した。
 なかなか大きめのサイズだ。
 レイさんがもらったのはそれだけなのかな。


「そうですか」
 ジルはそれで納得したようで、何度か頷いた。
 そして、くるりとブラストの方を振り返る。


「それではブラスト様に見せたいものがあるので、ついてきてください」
 見せたいものって何だろう?
 俺はブラストの顔を見たが、彼も不思議そうに首を傾げるだけだった。
 リリスやブランの方も振り返ってみたが、見せたいものの見当はつかない様子。


 顔を見合わせる俺たちを後目に、ジルは再び森の中の道を進んでいく。
「なぁ、ブラスト! 俺もついていっていいかな?」
 するとブラストはこちらを振り返ると、困ったように顔をしかめた。


「おい、ジル! フレアたちはついてきてもかまわないか?」
「えぇ、いいですよ。ただ、見せたいものを見せることができるのはブラスト様だけになると思いますが」
 ブラストが言うのに振り返りもせずジルは言い、再びすたすたと歩き出す。
 とりあえず、俺は、ちゃっかりついてきたほかのメンバーと共に、ジルとブラストの後を追うことにした。


>119話へ
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