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RAINBOW STORY - 123 Tiredness profit -

 ブラストはいつの間にやら、氷を武器にしていた。
 これも装飾品類の力かっ?!


 俺は何度も氷付けにされかけたが、ブラストはわざと攻撃をはずしているようで、俺はぎりぎりのスリルを味わった。
 リリスは魔法で壁を作り、レイさんは何もしていなかったため特に狙われず、ブランは怪しげな薬で身を隠している。
 つまり、狙われたのは俺だけということだ。


 十数分、俺たちは森の中を走り回り、お互い疲れ果てて座り込んだところでようやく、争いは終結した。
 ブラストがねこボンの姿に変身したときはすっかり小さくなっていた奴の荷物や服、武器も元に戻り、ふさふさだった毛も人間の姿に戻る白い煙が上がったときに瞬時に消え、元に戻っていた。
 さすが魔法、何とも不思議だ。
 もちろん、ブラストの中身は何ら変わっちゃいない。


 まぁ、変わっていたら怖いが、しかし、見た目があんなにかわいかったんだから中身ももう少しはやんわりしたものになればいいのに。


「ったく! フレア、このやろぉぉぉぉ!!」
 肩で息をしながらブラストは俺をにらみつけた。
「おい、ブラスト! 俺が悪いんじゃねぇよ! 一番悪いのはリリスだ!」
 振り返ると、リリスは自分で張ったバリアの中悠々と水筒の水を飲んでいる。


「リリス! 見るなって言ったじゃないか!」
 ブラストの声の調子は若干柔らかくなったものの、相変わらず刺々しい。
 しかし、リリスはなに食わぬ顔。
 悠々と水筒をリュックにしまうと、冷ややかな目でブラストを見た。


「ブラスト。君は振り返るな、としか言ってない。私たちも、振り返らない、しか言っていないのだよ」
 ブラストはそれを聞いた途端、思い切りショックを受けたような顔で固まった。
 きっと雷でも直撃したような衝撃が走ったんだろう。
 簡単に想像できる。


 少し間を空け、ブラストは頭を抱えた。
「リリス、お前は悪魔か?」
「あらら、悪魔とは心外な。悪魔はもっと非道だと思いますわよ?」
 リリスはパチパチと瞬きすると、ようやくバリアを解除し、立ち上がった。


 それと同時にどこからかブランがのっそり現れる。
 地面はあらゆるところが凍り付き、ブランは時々足を滑らせながらもこちらによってきた。
 レイさんも、どこに隠れていたのかフッと現れる。


「ブラスト様。気が済みましたでしょうか?」
 ジルがおずおずと聞いた。
 ブラストは大きくため息をつくと、頷く。


 すると自分からは滅多に口を開かないレイさんが珍しく声を出した。
「あの……」
「え?」
 驚いて全員がレイさんを見る。
 全員から注目されレイさんは思いきり顔を赤くした。


「どうした?」
 少しは優しい声にしようとしたのか、ブラストがゆっくりと聞く。
 すると俯いていたレイさんは顔を上げ、少し目線を宙に走らせる。


「えっと……私……ものを……小さくする……魔法……使えるんだけど……」
 再びブラストを衝撃が貫いた。
 瞬時にブラストの顔が赤くなる。



「な、何でもっと早く言ってくれなかったんだ?!」
 ブラストが俺に怒鳴るのと同じ調子で言ったものだから、レイさんは俺の背後に隠れた。
「あぁ、すまない」
 ブラストはすぐ、はっとしたように頭を下げる。 


「あの……言ってたんだけど……聞こえてなかった……」
「あ、そうなのか、それはすまなかった」
 ブラストは怒りやら恥ずかしさやらいろんなもので顔を真っ赤にしながらも、声の調子は元に戻した。


「それならレイさん、ジル以外全員にその小さくなる魔法というのはかけられるか?」
 レイさんは黙ったままこっくりとうなずく。
「それならその魔法を頼む」

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