スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

RAINBOW STORY ? 127 Returned to the school

「ありがとう!本当に世話になったよ!」
「いえ、こちらこそ貴重なお話を聞かせていただきました!」
 暖かな日がさす雲一つない青空の下、俺はバロンとがっちりと握手を交わした。


 彼はこの後この港町を離れ、マカという街に向かうそうだ。
 その街には大きなカジノがあるとか。 
 バロンは当初そこに向かうつもりでこの港に寄っていたらしい。


「もし、マカにくることがあれば、僕を訪ねてください!しばらくはそこにいますので!」
「あぁ、もし寄ることがあれば、絶対行くよ!」
 リリスが少し涙目に言う。
 そういえばねこボン達の島を去るときもリリスは涙目だったっけ。
 リリスは人一倍別れに敏感みたいだ。


「それではお元気で!」
「また会おうな!」
「……ありがとう……」
 みんな口々にバロンへ話しかけ、バロンは頭を下げた後、リプちゃんのなかに乗り込んでいった。


 最後リプちゃんがうぉーん、と一声鳴き、俺達はバロン、そしてリプちゃんと別れた。
 もう彼らとは会うことはないかもしれない。
 でもどこかで再び出会うかもしれない。
 もう一度会えることを祈りつつ、俺達は帰路についた。


 :


「リリス!フレア!ブラスト!」


 学校に帰ると、学校は修復作業の真っ最中。
 生徒や教師、みんな入り乱れて学校を直していた。


 そして、その指揮を任されていたらしい、フラウは俺達を見つけ、すぐに駆け寄ってきた。
「お帰りみんな!レイさんや、ブランも!」
 フラウは俺達の肩をたたいたり、抱きついたり。
 今にも泣きそうな顔で喜んだ。


 今思えば、たった二日しか離れていないけど、二日も俺達4人が離れることはこれまでなかった。
 俺達は再会にひたすら喜び合い、俺の腹が鳴ったところで、場所を移動した。


 :


 場所は学校寮内の食堂。
 ちょうど昼時だったため、そこはたくさんの生徒らしき人でごった返している。
 俺達はどうにか思い思いのメニューを注文し、ようやく食事に手を着けたところだ。


「それは大変なことになったねぇ……」
 しばらくみない間にフラウは学校内での有名人、そして俺達のこともいつの間にか、学校中に広まっていた。


 フラウの話によると、俺達がこの学校を出発した後、フラウは精霊魔法をうまく利用し、学校の修復につとめたのだとか。
 そのときの見事な手腕に教師たちも脱帽。
 瞬く間に学校中にフラウの名は知れ渡ったとか。


 嘘はつかないフラウのことだ、これはきっと飾りっけなしで本当のことなんだろう。
 フラウのことが学校全体に知れると同時にフラウの仲間である俺達のこともどこから情報が流れ、今や俺達は注目の的となりつつあった。


 話をしようとした途端誰かが話しかけてくる。
「それじゃ、俺達の話もしないとな」と、ブラストが口を開いた先から「君たちがフラウの仲間?」と見知らぬ人達が話しかけてきた。
 俺達の名前と正しいのかもよく分からない情報だけが先走りしているようだ。
 どうにも俺達は学校を襲った奴らを残らず退治したことになっている。


 どうにかフラウが人を払い落ち着いたところで、フェザーがやってきた。
「フレア!レイさん!みんな!」
 屈託のない笑顔でフェザーが駆け寄ってくる。
 すっかり元気になったみたいだ。


 フラウと同じく二日しか離れていなかったというのに何とも懐かしく感じる。
「よぉ!元気になったみたいだな!」
 抱きついてきたフェザーはうんうんとうなずいた。


「それじゃぁ、フェザーも来たことだし、フレア達の話も聞かせてよ!」
 フラウが言うと、フェザーは空いていた席に座り目を輝かせた。
 フェザーも冒険談が大好きなようだ。
 何となく俺が小さかった頃を思い出した。


「あぁ、俺達は港にまず向かって、そこでバロンという人物にあった」
 ブラストが語り始める。
 そこにリリスや俺、ブランが口を挟みつつ、話はねこボンのリーダーの儀式のところへさしかかった。


 そのいいところに再び邪魔が入った。
「おぉおおぉ?!もしかして君らがフラウの言うとった仲間か?!」
 なにやら不思議な話し方で、一人の女の子が話しかけてきた。


 またか、とブラストが露骨にいやそうな顔で彼女を見たが、俺達は全員その子の姿を見て目をまん丸にした。
 真っ黒で体よりずいぶんと大きめのサイズの黒いローブをきた彼女。
 そのローブにはフードがついており、彼女はそれを浅くかぶっている。
 そして驚くべきはそのフードについた飾りだ。
 その飾りはコウモリの羽のような形をしており、パタパタと羽ばたくように動いている。
 自分で動く羽根飾りなんて見たことがない。


 さっきまで話しかけてきた人にはエルフなど珍しい種族の人もいたがここまで目立つ人物はいなかった。
 フードから覗く、ローブとは対照的に明るい黄緑色の髪も彼女の独特さを際だたせている。
 彼女は一度見たら忘れられないような姿の子だった。


スポンサーサイト

コメントの投稿

非公開コメント

プロフィール

yamattulann

Author:yamattulann
FC2ブログへようこそ!

最新記事
最新コメント
最新トラックバック
月別アーカイブ
カテゴリ
検索フォーム
RSSリンクの表示
リンク
ブロとも申請フォーム

この人とブロともになる

QRコード
QR
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。