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RAINBOW STORY ? 131 Rapier

 ドアが閉められ、再び場は重苦しい沈黙に包まれた。
 この場には小さなフェザー君、そして部外者であるはずのランという少女がいる。
 彼女は先ほど食堂であった子で、昼食を食べつつ彼女とはいくらか話をした。
 彼女はフラウと同じく学校修復作業の指揮を執っており、特殊な魔法を使うもの同士、フラウとはすぐ意気投合したそうだ。
 そしてそんな彼女が使う魔法こそ、召還魔法なんだ。


「君たちは魔王が剣を集めていることについてどう思う?」
 不意に青ぽよが口を開いた。
 みんなが少しぼんやりした目つきで彼を見る。
 どう思う?そう聞かれてもうまく答えられない。


 でも魔王達が剣を集める理由はきっと、勇者に倒されることを恐れてのことだろう。
 俺がそう考えると、俺の考えていることを見透かしたかのようにぽよがこちらを向いて口を開いた。


「実は魔王達が勇者の操る剣を集めるのには、勇者に剣を渡さないため、というほかにも理由があるんだ」
 俺たちはお互いの顔を見た。
 みんなほかの理由というものには心当たりがない様子。
 


 当のぽよはどこか遠くを見るような目つきをした。
 いったい彼は今何を言おうとしているんだろう?
 彼の表情がさっきまでと全く違うところを見ると、またさっきまでの話とは雰囲気の違う重要な話なんだろうか。 

 


 そして俺たちが固唾を呑んで見守る中、ぽよは再び口を開いた。
「勇者の剣は唯一魔王を倒せる剣であり・・・・・・」
 ここで一度ぽよは言葉を切り、宙に目線をさまよわせた。


「唯一、僕たちを消すことができる」

 :


 俺はリプちゃんに乗って波に揺られていたあのときのように、ベッドに倒れ込んだ。
 また大変な事実が次々に発覚し、俺の頭の中はごちゃごちゃだ。
 俺は目を手で塞いだ。
 余ったもう片方の手で、明かりへと合図を送り光を消す。 
 窓の外からは月明かりが差しぼんやり明るい。
 俺は指の間からそんなぼんやりした光を見た。


 今日は全く食欲がでなかった。
 さっき夕食を食べたけれど、全然喉を通らなかったんだ。   
 みんなの口数も少なかったし。


 それに明後日は出発だ。
 そう、ぽよから衝撃発言があった後、話題はその話し合いに同席していた、ラン・サモナスという女の子に移った。 


 彼女は出会ったときにフラウから聞いたが召還士だ。
 そう、勇者の中の一人だという召還士。
 彼女は召還士ばかりがいる地から、冒険者になるべくこの学校がある首都アイルースへとやってきたそうだ。 


 そして彼女の住んでいた地こそ、勇者縁の地。
 もしかすると魔王達はその地にも手を伸ばしているかもしれない。
 その地はここアイルースからはずいぶん遠い。
 一応陸続きの地らしいから違う大陸に行くよりは行き来しやすい、とランは言っていたがそれも確かかどうか。
 どうも彼女は女性にあるまじき体力と根気の持ち主のようだったから、リリスやフラウには今度の旅路はきついかもしれない。


 そうなのだ、次はその召還士縁の地へと向かう。
 そこにはきっと次ぎなる勇者候補、または勇者の剣が眠っていることだろう。
 ぽよがそう言っていた。


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