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RAINBOW STORY ? 138 Climb Hound

「来た」
 ブラストがぼそりとつぶやいた。
 見ると、道の奥から何かがたくさんは知ってくるのが見える。


 4本足で走っている、獣みたいな顔をした生き物。
 色は黒や茶色、猛スピードで走りながらどんどん近づいてきた!


「道から外れるんだ!」
 ブラストが叫び、俺とリリス、フラウは道の向かって右側、ブラストとランは左側へと逃げ込んだ。
 すぐに木の陰へと隠れる。


 生き物たちの足音が近づいてきた!
 しかしだんだんと物音がしなくなってくる。
 通り過ぎていった様子はなかった。


 俺は思いきって木の陰から顔を出し、駆けてきたモンスターらしきものたちの方を見ると奴らはそれぞれ俺たちが隠れた方を睨んでいる!
 暴走しているだけなら、俺たちにも目もくれず走り抜けていくかと思ったけど、そうはうまくいかないようだ。


 獣たちはスピードを落とし、森の中へと広がっていく。
 近くに来てわかったが、奴ら結構大きい!
 リリスとフラウの二人くらい易々と乗れそうだ。


「これはまずいよ。ここはバラバラになるより集まった方がいい!」
 フラウがつぶやき、ブラストが偶然道の向こう側から顔を出したところでやばい!という合図を送った。
 たぶん表情と動きで何が言いたいかはわかってくれるだろう。


「あれはクライムハウンドという名前のモンスターだね。乗り物として飼われていたりもするモンスターだけど、賢くて、プライドが高いやつが多い。だから人間に懐くときはとてもよく懐いてくれるけど、気に食わないやつは何をしたってだめ」
 フラウは俺たちにそう説明してくれた。
 しかし悠長にフラウの解説を聞いている場合ではなかったんだ。


 気づくと俺たちの周りには足音を殺して近づいてきていた、クライムハウンドたちが集まっていた。
 もうこの状況では気配を殺したところで意味がない。


「戦うぞ!!」
 俺はブラストとランにも声が聞こえるよう叫ぶと、剣を構える。


 しかし「待て!!」という声がブラストのいる方から聞こえた。
「な、なんだよ!こっちは取り囲まれてるんだ!」
 ブラストが隠れているだろう方向をちらりと見たが、今ブラストがどういう状況かわからない。


 俺たちの前では獣たちが歯を向いて俺たちを威嚇している。
 今にも飛びかかってきそうだ。
 リリスは俺の背に隠れ、フラウも俺よりも少し後ろの木に背中を預け待機している。


「フレア!こいつら首輪をしてる!野生のモンスターじゃないぞ!」
「なんだって!」
 剣で牽制しながらモンスターたちを見てみると、確かに首輪をしている。


 そして、俺はそこでようやくモンスターの姿をじっくりと眺めた。
 体は狼に似ているけれど、かなり大柄。
 茶色や黒っぽい3色の毛が生えており、色の種類や組み合わせはいろいろ。


 そして一番目を引いたのが奴らの足だ。
 こいつらの足は獣のものではなく、鳥のものに似ていた。
 3本指がありその先には鋭い爪が生えている。
 かかとからも爪が伸び、蹴られたら相当な痛手を負いそう。
 指の長さも結構あるからちょっとしたものならその手でつかめそうだ。


「こいつらは普段おとなしいはずだ!何が原因でこんなにも怒っているのかは知らないが、できるだけ傷つけないようにしよう」
 そうブラストが言い終わるのと、対峙していた奴らが飛びかかってきたのは同時だった。

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